アートで地域の魅力さらに 御崎でプロジェクト
2024年11月06日
アートを切り口に地域の魅力を発信するプロジェクトが御崎で取り組まれている。10月にはインド人画家を招いたワークショップがあり、生命や自然との共生をテーマにした作品4点が生み出された。
御崎地区は近年観光客が増加しているものの、滞在時間が短い「通過型観光」の割合が多いとされる。ガラス細工や和紙灯り、赤穂緞通などの作家が工房を構える地域の特性を「体験型観光」へつなげようと、市民有志の「赤穂アートプロジェクト」(立石郁代表)が企画した。
インド西部の少数民族・ワルリ族に伝わる民族画を描くアーティスト、トゥシャール・ワィエダさん(37)とマユール・ワィエダさん(32)兄弟を招聘した。2人は赤穂の海や山、川から受けたインスピレーションを元に制作。5日間滞在し、精霊や動物などを白い塗料でかくワルリ画特有の画法で丸い板や壺を作品に仕上げた。
御崎の海岸に漂着した流木をベースにした作品のタイトルは「いのちの舟」。流木を舟に見立て、「たくさんの種子を携えて舟でやってきた精霊たちを表した」(トゥシャールさん)といい、他の作品も共通のコンセプトでストーリー性を持たせた。マユールさんは「単に物質的な『種子』ではなく、人々が紡いできた『思考の種』です。芽吹いた種が希望とともに大きく育ち、いつかまた別の種を実らせることを願います」とスピーチした。
見学者も制作に参加したベンチの作品は赤穂御埼灯台が建つ高台に設置された。立石代表は「将来的には、アートを市内の様々な場所へ設置する活動につなげ、赤穂市全体の観光客の増加、回遊性や滞在時間の向上を目指したい」と構想している。
ベンチにワルリ画をかくトゥシャール・ワィエダさん(右)とマユール・ワィエダさん)
御崎地区は近年観光客が増加しているものの、滞在時間が短い「通過型観光」の割合が多いとされる。ガラス細工や和紙灯り、赤穂緞通などの作家が工房を構える地域の特性を「体験型観光」へつなげようと、市民有志の「赤穂アートプロジェクト」(立石郁代表)が企画した。
インド西部の少数民族・ワルリ族に伝わる民族画を描くアーティスト、トゥシャール・ワィエダさん(37)とマユール・ワィエダさん(32)兄弟を招聘した。2人は赤穂の海や山、川から受けたインスピレーションを元に制作。5日間滞在し、精霊や動物などを白い塗料でかくワルリ画特有の画法で丸い板や壺を作品に仕上げた。
御崎の海岸に漂着した流木をベースにした作品のタイトルは「いのちの舟」。流木を舟に見立て、「たくさんの種子を携えて舟でやってきた精霊たちを表した」(トゥシャールさん)といい、他の作品も共通のコンセプトでストーリー性を持たせた。マユールさんは「単に物質的な『種子』ではなく、人々が紡いできた『思考の種』です。芽吹いた種が希望とともに大きく育ち、いつかまた別の種を実らせることを願います」とスピーチした。
見学者も制作に参加したベンチの作品は赤穂御埼灯台が建つ高台に設置された。立石代表は「将来的には、アートを市内の様々な場所へ設置する活動につなげ、赤穂市全体の観光客の増加、回遊性や滞在時間の向上を目指したい」と構想している。
<前の記事 |
「声楽の甲子園」初の2年連続県代表 [ 文化・歴史 ] 2022年09月26日「ひょうご五国」巡回展 赤高生が音声ガイド [ 文化・歴史 ] 2022年09月17日「赤穂緞通の魅力伝えたい」織り手志望の女性が絵本 [ 文化・歴史 ] 2022年09月09日絵手紙始めて3年 95歳初の作品展 [ 文化・歴史 ] 2022年09月05日逸話でひもとく史実の元禄赤穂事件 [ 文化・歴史 ] 2022年09月04日義士外伝の新作歌舞伎『荒川十太夫』10月に歌舞伎座 十州塩田の作業唄一堂 赤穂からも出演 [ 文化・歴史 ] 2022年09月02日市史編さん課長が語る元禄赤穂事件の逸話 詩吟体験教室の子どもたちが奉納吟詠 JR有年駅に埴輪の絵画 故堂本隆也さん遺作 [ 文化・歴史 ] 2022年08月13日市民文化祭 短歌会と俳句会の作品募集 日本遺産写真展 作品を公募 県展2022 3部門で3人入選 [ 文化・歴史 ] 2022年08月10日「角立てない」伝統の書体 播磨提灯 気持ちや思い自由に表現「デザイン書道」 [ 文化・歴史 ] 2022年08月04日
コメントを書く