赤穂城の復元状況を視察
2009年04月01日
復元整備の進み具合を確認する「赤穂城跡整備委員会」のメンバー
視察したのは、城郭建築の研究者で構成する「赤穂城跡整備委員会」のメンバー。3月末で整備が完了した大石頼母助屋敷門と平成18年から復元を進めている二之丸石垣の出来具合を確認した。
同石垣は明治25年の千種川水害の復旧資材として積石が運び出され、地中に埋没。市教委の発掘調査で基礎部分が見つかった。
ほぼ原形をとどめていた二之丸北西部を参考に、赤穂産の花こう岩を高さ5メートルに積み上げ、これまでに延長約48メートルを整備した。
文化財石垣保存技術協議会評議員の五味盛重氏(80)は「積み石の新旧で心配した色の違いもさほど目立たず、良好な復元状態」と評価した。
大石頼母助屋敷門は平成11年の発掘調査で見つかった築石などから門の大きさを推察し、高さ約4・4メートル、幅約5メートルに復元。材料のヒノキはすべて国産を使用した。大石家の家紋が入った特注の瓦、柿渋の古色塗装で風格ある雰囲気に仕上がった。総工費は約3970万円。
広島大学名誉教授の鈴木充氏(74)は「敷地と門とのバランスが取れており、とてもよくできている」と話した。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2009年4月4日(1842号) 3面 (8,827,554byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
「キャンバスの会」23日までロビー展 [ 文化・歴史 ] 2021年01月18日全国絵マップコンで文科大臣賞 上方浮世絵師が描いた忠臣蔵 [ 文化・歴史 ] 2021年01月15日連鶴で十二支シリーズ 6年かけ完成 [ 文化・歴史 ] 2021年01月03日昔ながら「塩の国の塩」新発売 瓦の下に「幻の陶土」雲火焼の完全復元目指す [ 文化・歴史 ] 2021年01月01日尾崎ゆかりの日本遺産マップ設置 [ 文化・歴史 ] 2020年12月19日子ども描いた「お菓子の家」 パティシエが実現 300年語り継がれる「打ち首の三義人」 [ 文化・歴史 ] 2020年12月12日創志学園MB部 赤穂の2人も全国大会へ [ 文化・歴史 ] 2020年12月05日ネットで忠臣蔵浮世絵 デジタル展覧会 [ 文化・歴史 ] 2020年12月04日坂越の船渡御祭保存会に「ともしびの賞」 [ 文化・歴史 ] 2020年12月02日布に染料で絵や紋様「染絵」作品展 [ 文化・歴史 ] 2020年12月02日「黒猫」忠臣蔵絵本 11年ぶり増刷 [ 文化・歴史 ] 2020年12月01日ル・ポン音楽祭 アーカイブ動画を公開 [ 文化・歴史 ] 2020年11月30日
コメントを書く