日展 書の部門で赤穂から2人入選
2020年10月27日
日展入選の清水まみさん(左)と西川長子さん
書道講師の清水さんは7年連続の入選。万葉集から柿本人麻呂の和歌「あしひきの山かも高き巻向の岸の子松にみ雪降り来る」を調和体で書した。過去2回は紙を横にした作品を出品したが、今回は「ダイナミックな感を表現できれば」と3年ぶりに縦に使い、味わいのある作品に仕上げた。
今年は新型コロナウイルス感染症の影響で主要な公募展が軒並み中止となり、「自分にとって書とは何なのか、改めて見つめ直す機会になった」という。「書を続けられるのは家族や周囲の理解と協力のおかげ。これからも感謝の気持ちをもって書に向き合っていきたい」と語った。
元小学校教諭の西川さんは29歳のとき、「子どもたちに習字を教えるときの助けになれば」と書道を始めた。早期退職を機に日展への応募を始め、10回目の挑戦となった今年、初めての吉報が届いた。
入選作は「正岡子規と並んで大好きな歌人」という伊藤左千夫の「秋更けて日和よろしき乾草のうましきかをり小屋に満たせり」「夜ふかく唐辛にる静けさや引窓の空に星の飛ぶ見ゆ」の2首を書した。
これまでのかな作品から初めて調和体に変えて出品。「自分の思うような線」を求めて書き続け、自宅に保管してあった紙をすべて使い果たしたという。
努力してつかんだ初入選を喜びつつ、「ありがたいのと同時に身が引き締まる思い。もっともっと頑張ろうと思います」と精進を誓った。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2020年10月31日号(2390号) 4面 (10,103,089byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
JAXAミッション支援 高校生たちが観測チャレンジ [ 文化・歴史 ] 2024年11月17日美術家8人が出品「群象の会」展 22日から [ 文化・歴史 ] 2024年11月15日獅子舞4団体が熱演 赤穂市伝統文化祭 [ 文化・歴史 ] 2024年11月10日アートで地域の魅力さらに 御崎でプロジェクト [ 文化・歴史 ] 2024年11月06日獅子舞保存会4団体出演 9日に伝統文化祭 日展書の部11年連続入選 塩屋の清水まみさん [ 文化・歴史 ] 2024年11月03日赤穂市文化賞・スポーツ賞など 7団体50個人表彰 画業50周年 母校に画集寄贈 赤穂出身の山本雅也さん [ 文化・歴史 ] 2024年10月25日亡祖父の思い受け継ぎ唐獅子絵馬奉納 [ 文化・歴史 ] 2024年10月19日赤穂民報主催・第42回習字紙上展の作品募集 群集墳テーマに特別展「播磨に現れた黄泉国」 [ 文化・歴史 ] 2024年10月18日2024赤穂市美術展 7部門で56点入賞 [ 文化・歴史 ] 2024年10月17日「頑張ってきた仲間と」全日本金賞目指す 明誠学院吹奏楽部の上谷悠華さん [ 文化・歴史 ] 2024年10月16日5年ぶり復活へ稽古 木生谷荒神社の獅子舞 [ 文化・歴史 ] 2024年10月11日ル・ポン音楽祭6日開幕「すごく美しいメロディ」音楽監督の樫本大進さん会見 [ 文化・歴史 ] 2024年10月05日
コメントを書く