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真冬の海でアマモ移植

 2008年02月23日 
児童が育てたアマモ苗を受け取るダイバー
 子どもたちとともに豊かな海環境をつくろうと御崎の大塚海岸で18日、地元の小学校児童らが育てたアマモ苗約150株をボランティアのダイバーが移植。厳寒の海に飛び込むダイバーに児童らが声援を送った。
 「赤穂海っ子倶楽部」とNPO「アマモ種子バンク」が昨年の赤穂海浜公園沖に続いて実施。今年も御崎、尾崎両小学校の3年生児童約130人が協力した。
 今回植えた苗は、昨年6月に自身の手で採取した種子を児童らが飼育したもの。土と人工海水を入れたペットボトルの空き容器を教室に置き、約3カ月半かけて1人1株ずつ発芽させた。
 アマモは水温15度以下でしか成長しないため、この時期が移植の好適期。「私たちが大切に育てたアマモを植えてください」(尾崎小・名田奈津希ちゃん)と子どもたちから苗を託されたダイバー5人は酸素ボンベを背負いゴムボートで沖合いへ。約100メートル離れた通称・ライオン岩の近辺でスコップ片手に潜り、水深2メートルの海底に1株ずつ植えていった。
 この日の水温は7度で「もぐった瞬間に唇が凍ったかと思った」というほどの厳しい冷たさ。約40分間の作業を無事に終えてダイバーが岸辺に戻ってくると、心配そうに見守っていた児童らが一斉に駆け寄った。
 「海がきれいになってお魚がいっぱいになってほしい」と尾崎小の中田夏実ちゃん(9)。
 アマモは浅い海底に生育する多年草。魚の住処や産卵場所になるだけでなく水質浄化にも役立つとされる。今回植え付けた苗は順調に育てば5月ごろには約50〜70センチに育つという。
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掲載紙面(PDF):
2008年2月26日(1781号) 3面 (8,993,979byte)
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