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精魂込めた能面を寄贈

 2009年09月30日 
能面を寄贈した楠本能白さん(左)
 日本の伝統文化の一つ、能楽の普及発展を願い、神戸市の能面師、楠本能白さん(75)=姫白会、白港会主宰=が赤穂市文化振興財団(岡島三郎理事長)に28日、能面27面を寄贈した。
 小面、般若など女面、天下泰平を祈る翁面、強面の鬼面などさまざま。一面一面、作者の精魂が込められている。
 能面師として40年近い経験がある楠本さんは全国各地で文化財級の能面修繕を手掛けるなど高い技術を誇る。赤穂が“能楽の祖”といわれる秦河勝ゆかりの地であることから、大切な作品を譲ることにした。楠本さんはこれまでにも自治体などに自作の能面を寄贈してきたが、これだけ多数を贈ったのは初めて。
 同財団では、寄贈された面を市立美術工芸館・田淵記念館に月替わりで展示し、来春に一斉公開を予定している。
 楠本さんは「いずれの面も、きちんと保管されれば何年でも保てるものばかり。末長く展示していただきたい」と話していた。
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掲載紙面(PDF):
2009年10月10日(1866号) 3面 (7,667,924byte)
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