かつてタコ漁が盛んだった港町・坂越をＰＲするアイデア商品として「たこちゃんキーホルダー」がこのほど登場。ユーモラスでかわいらしい形に加え、タコを英語で表す「オクトパス」が「置くとパス（合格）」と読めることから、受験生のお守りとして人気を集めている。
　地元の金属製品加工会社で、今月に創業７５周年を迎えた「原鉄工所」が製造。地域で毎年開かれている「たこ祭り」にちなんで社長の原清さん（６２）が発案した。
　厚さ約２〜３ミリの鉄板をレーザーでくり抜き、表面をニッケル・クロム加工。職人が手作業で鏡面研磨を施している。足を末広がりに開いたデザインを基調にハート型や波状のフレーム付きなど形は７種類。キーホルダーのほか、携帯電話ストラップ、金具を外すとゴルフのマーカーになるタイプもある。
　それぞれ、“タコ”をもじった「多幸」や“末広がり”から連想できる「∞」（無限大）といった縁起のよい文字が刻印。地区にある大避神社で祈祷を受けて発売したところ、特に合格祈願の参拝者に好評という。
　原さん自身も、製品を見た取引先から「こうした加工技術があるのなら、ぜひ仕事をお願いしたい」と商談に発展するなど、早くも好運に巡り合った。結婚式の引き出物としても問合せがあり、「この坂越から多くの人に幸運が広がれば」と笑顔で話している。
　「たこちゃんキーホルダー」（１個５００円〜）は大避神社、銀波荘で発売中。問合せは「原鉄工所」Tel４８・８１７２。

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