1帖で2つの意匠、オリジナル両面屏風
2010年02月20日
紙蝶番の技法を用いて表裏どちらにも折り曲げることのできる創作ミニ屏風が上仮屋の大石神社に展示されている。社務所で3月14日(日)まで。
「日本のすぐれたものづくり技法を紹介したい」と同神社が10数点を展示。いずれも表裏異なる柄の千代紙、ふすま紙が貼られ、1帖で2種類の意匠が楽しめる。
紙蝶番は、素材に金具ではなく丈夫な和紙を使う。蝶番が開く向きが交互になるように羽根を貼って両面屈曲を可能にするが、わずかな誤差でも開閉できなくなるため、作り手の高い技術が要求される。
制作者は浜市の表具店経営、大崎秀信さん(57)。「従来の硬いイメージではなく、現代の生活様式にも合う品物を」と3年ほど前から作り始めた。一点ずつ下地から手作りのため、絵柄だけでなく、大きさ、形状もオリジナル。床の間や玄関先の飾りに自分でデザインを考えて注文する人が多いという。
展示は初めて。「見るだけでなく、ぜひ手で触ってみてほしい」と鑑賞を呼びかけている。Tel48・7254。
掲載紙面(PDF):
2010年2月20日(1883号) 4面 (9,739,498byte)
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「日本のすぐれたものづくり技法を紹介したい」と同神社が10数点を展示。いずれも表裏異なる柄の千代紙、ふすま紙が貼られ、1帖で2種類の意匠が楽しめる。
紙蝶番は、素材に金具ではなく丈夫な和紙を使う。蝶番が開く向きが交互になるように羽根を貼って両面屈曲を可能にするが、わずかな誤差でも開閉できなくなるため、作り手の高い技術が要求される。
制作者は浜市の表具店経営、大崎秀信さん(57)。「従来の硬いイメージではなく、現代の生活様式にも合う品物を」と3年ほど前から作り始めた。一点ずつ下地から手作りのため、絵柄だけでなく、大きさ、形状もオリジナル。床の間や玄関先の飾りに自分でデザインを考えて注文する人が多いという。
展示は初めて。「見るだけでなく、ぜひ手で触ってみてほしい」と鑑賞を呼びかけている。Tel48・7254。
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