天然記念物の生島で樹林観察
2008年03月29日
生島の貴重な樹林を観察した環境学習会=右端が服部教授
「環境プロジェクトあこう」(松本保会長)の主催で昨年に続き2回目。35年ほど前から生島で植生調査を行っている兵庫県立大学自然・環境科学研究所の服部保教授(60)を招いて講演と現地観察を行った。
「世界の照葉樹林と生島の照葉樹林」と題した講演で服部教授は、照葉樹林が日本と中国周辺にしか分布していないことを紹介。各地で撮影した写真を見せながら、「どこを探しても生島のような自然豊かなところはない」と価値を訴えた。
船で渡島し、実際に樹林を観察。県レッドデータブックに登録されている常緑樹のセンリョウなど野生種が残る環境の貴重さを学んだ。照葉樹林を守ろうと、服部教授が市民ボランティアと平成14年に伐採したムベはいい具合に朽ち落ち、樹林に良好な日当たりが復活したという。
「生島は学術性、景観性、地域性が備わっている」と服部教授。「郷土の“宝島”として大切に守ってほしい」と呼びかけていた。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2008年3月29日(1786・1787号) 6面 (13,242,048byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
15日に各神社で「とんど祭り」 好転期待「春が訪れる年に」新年交礼会 [ 社会 ] 2023年01月04日ユネスコ文化遺産「大垣祭」赤穂出身画家が天井画制作中 [ 文化・歴史 ] 2023年01月01日全国伝統的工芸品展で赤穂緞通作家2人入選 [ 文化・歴史 ] 2023年01月01日有年考古館で企画展「看板・立札・道しるべ」 [ 文化・歴史 ] 2022年12月22日「ウサギのように飛躍を」児童ら描いた干支大絵馬 《市長選2023》予備審査も現職陣営のみ [ 社会 ] 2022年12月21日野中橋の側道橋完成 通学も安全に JR播州赤穂ー長船間 来春上下計4本減便 [ 社会 ] 2022年12月18日市民病院の今年度上半期収支 4・6億円の黒字 [ 社会 ] 2022年12月17日特別展「上方の忠臣蔵浮世絵」貴重な190点 [ 文化・歴史 ] 2022年12月10日義士引き揚げルート 中央義士会が一部見直し [ 文化・歴史 ] 2022年12月10日市民病院 今年度上半期「公表対象の医療事故なし」 [ 社会 ] 2022年12月10日赤穂民報主催・第38回習字紙上展の出品規定 《市長選2023》立候補予定者説明会 現職陣営のみ出席 [ 社会 ] 2022年12月06日
コメントを書く