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中広の廣門さん、一陽会の会員に

 2010年10月02日 
一陽会の会員に推挙された廣門幸三さん
 国内有数の美術団体・一陽会が主催する「第56回一陽展」(9月29日〜10月11日、東京・国立新美術館)で、中広の廣門幸三さん(61)=西側木工所勤務=が絵画部会員に推挙された。廣門さんは「長年の夢がかなった」と喜びを口にしている。
 廣門さんは同展に平成5年から毎年出品し、奨励賞2回。古びたブルドーザーを写実的に描写した油彩画で実績を重ね、12年に会友推挙を受けた。作品からは、役目を終えた重機の静かな哀愁と物悲しさが伝わってくる。
 幼少期から絵を描くのが好きで、中学2年の学校授業で描いた風景画が第1回赤穂市美術展で入選。しかし、本格的に創作活動に取り組んだのは40歳からだった。「長く続けることのできる趣味を」を気軽な気持ちで始めたが、田中繁雄氏=加里屋=ら先輩画家に教わるうちに絵の楽しさに引き込まれた。
 創作の時間は夜間と休日。「時間がまったく気にならないほど夢中」になり、気が付くと夜明けまで絵筆を持っていることもあるという。
 「何を描くか悩んだこともあったが、自分の追究したいものを描こうと決めてからは開き直れた」と廣門さん。「これからも中途半端にならないよう、自分が納得できる作品を描いていきたい」と心を新たにしている。
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掲載紙面(PDF):
2010年10月2日(1914号) 1面 (10,744,332byte)
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