ハリウッド版「忠臣蔵」として２年前から構想が進められていた映画「４７ＲＯＮＩＮ（フォーティーセブン・ローニン）」の撮影開始が３月１４日に決定。拠点となるイギリス・ロンドンで１日（現地時間２月２８日）に製作発表会見があり、主演のキアヌ・リーブス、大石内蔵助役の真田広之らが作品への意気込みを語った。
　脚本は忠臣蔵をベースとしたオリジナル・ストーリー。キアヌは討ち入りに加わる日英混血の浪人・カイを演じる。吉良上野介に浅野忠信、“浅野内匠頭の娘”という設定のヒロインに柴咲コウ、吉良家に仕える謎の女に菊地凛子と実力派俳優を揃えた。総製作費は１６０億円といわれ、３Ｄアクション超大作として平成２４年冬の公開を目指す。
　会見には監督、キャストの計６人が出席。本作が長編映画初メガホンとなるアメリカ人監督のカール・リンシュ氏（３３）は「西洋人が抱いている日本に対する憧れやロマンを過去にない形で表現したい。最高の出演者が揃い、撮影が楽しみ」。キアヌも「フィクションだが、誰もが共感できる作品になるはず。観客の心を動かす作品になるように努める」と意欲を語った。
　ハンガリーの首都ブタペストで野外シーンからクランク・イン。撮影開始日は奇しくも浅野内匠頭の命日と重なった。作品の宣伝担当者によると、日本ロケの予定もあるという。「播州赤穂フィルムコミッション（ＢＡＦＣ）」の山本慎吾事務局長（４１）は「もし、赤穂で撮影やＰＲキャンペーンが行われることになれば大きなチャンスでワクワクする。積極的に誘致をはたらきかけたい」と話している。

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■「４７ＲＯＮＩＮ」公式サイト


掲載紙面（PDF）：
2011年3月5日(1935号) 1面 (11,161,843byte)
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