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被災地へ届け、善意の「もち」

 2011年04月15日 
「被災された方々に温かいお雑煮を」とJA兵庫西高雄地区女性会が作った約3500個の丸もち
 「被災された方々に温かい雑煮を提供したい」と東日本大震災の被災地へ炊き出し支援に向かう有志グループをバックアップしようと、市民からの「もち」の提供が広がりを見せている。出発する17日までに約7000個が集まる見通し。さらに、塩味饅頭、ランドセルなどの物資も寄せられているという。
 炊き出し支援を行うのは、目坂の山本泰輝さん(48)が事務局を務める社会貢献団体「ワールド・キッズ・ドリーム(WKD)」。今月5日と6日に会員10人で宮城県を訪れ、ラーメン、焼きガキの炊き出しを行った。「温かい食事を口にしたのは震災から初めて」と喜ばれ、「今度はお雑煮を提供しよう」とメンバーらで協議。市民へもちの提供を呼びかけた。
 JA兵庫西高雄地区女性会は15日、真殿の高雄農村多目的共同利用施設へ会員15人が集まってもち作り。材料のもち米は会員が持ち寄ったものに加えて中山営農組合が大口協力した。自動もちつき機、毎分約60個を丸める「もち切り機」を使って約3500個を製造し一旦冷凍。現地へ到着したころに、つきたての状態に自然解凍されるという。
 女性会の柿本鈴子部長(60)=中山=は「震災後、『私たちにも何かできることがあれば』とずっと思っていました。このおもちが少しでも役に立てばうれしいです。現地へ支援に向かわれる方に私たちの思いを託します」。
 支援隊は17日(日)夕刻に赤穂を出発。もちの提供は新田の「サイクルヒット赤穂店」で当日正午まで受け付けている。問合せは電話090・1130・0041(山本さん)。
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【関連記事】赤穂から宮城へ炊き出し支援隊


掲載紙面(PDF):
2011年4月29日(1942号) 4面 (15,179,884byte)
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