自然の豊かさ象徴するハマウツボ
2008年05月21日
観察会が行われる千種川河川敷のハマウツボ
ハマウツボはカワラヨモギの根に寄生する一年草。兵庫県レッドデータブックでAランクに指定されている絶滅危惧種で、5月ごろに淡い紫色の花を咲かせる。
「貴重な自然を守ろう」と住民有志らが「高雄地区水辺づくり協議会」(澗口輝幸会長)を発足し、平成16年に保全活動をスタート。間伐した丸太で自生地を囲み、遊歩道や駐車場などを4年がかりで整備した。
環境学習で毎年6年生が下草刈りや種子の収穫に取り組んでいる高雄小学校によると、活動開始当初はごくわずかだった生育数は昨年の調査で827本に増えた。
「今年は昨年以上に増えているようだ」と木曽一平校長。河川敷の至るところで高さ15〜20センチほどに生長したツクシのような茎を見ることができる。
観察会は午前10時から行われ、「ひょうご森のインストラクター」の堀田品子さんが現地説明。カワラナデシコ、カワラサイコなど他の珍しい植物も観察する。
「ハマウツボは千種川の豊かな自然の象徴」と主催の同協議会。「この時期しか見ることのできない花なのでぜひ見に来てほしい」と来場を呼びかけている。
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掲載紙面(PDF):
2008年5月24日(1796号) 1面 (7,448,167byte)
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