温かな感動、歳時記描いた色紙展
2012年05月22日
素朴で温かみのある作品が並ぶ「JUN・16さいの歳時記」展と山本淳一郎君
お花見や田植えなど、それぞれの季節をイメージした情景をかわいらしいイラストで描き、短文詩をクレヨンで書き添えている。
「明日からはお日さまくんの時間が長くなります。みかづきちゃん、ゆっくりやすんでね」(春分)、「グワグワグワ、カエルさんのうたごえはおまじないだよ。『おいしいお米がなりますように』」(芒種)など。いずれも母の真由美さん(43)と交わす日々の会話から学び、感じたことが率直に表現されている。
淳一郎君が絵を描き始めたのは2歳のころ。「初めて握ったクレヨンを一日中離しませんでした」(真由美さん)。小学2年のときには、チョークで黒板いっぱいに何種類もの野菜を描き、教師と級友たちを驚かせたことも。当時の担任は「色鉛筆やクレパスを手にすると、一瞬の迷いもなく描き上げる才能に驚いた」と振り返る。
今春には周囲の勧めで初めての絵本「クレヨンものがたり」(B5判横、42ページ)も出版。続編のアイデアも次々とひらめき、「絵かき屋さんになりたい」という夢へ近づいている。
彼の絵に登場するキャラクターは、みんな笑顔。「みんなに、うれしい気持ち、楽しい気持ち、やさしい気持ちになってほしいから」と淳一郎君。真由美さんは「話すことが苦手なこの子にとって、作品は言葉。展示を通して思いが伝われば」と話している。
作品展は入場無料。幸せの青い鳥を描いた大作、クラフトを含めて約50点を展示している。絵本の販売もあり。好評につき予定を1週間延長して6月9日(土)まで(5月26日は併設カフェは休み)。午前10時半〜午後6時(最終日は5時終了)。日・月曜定休。同ギャラリーは国道250号「新田交差点」を西へ約300メートル。TEL25・1604。
<前の記事 |
関連サイト:
■ギャラリー「クラフト空のいろ」
掲載紙面(PDF):
2012年5月26日(1992号) 3面 (8,879,344byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
培った音楽の力 赤穂高校音楽部 実りの秋 [ 文化・歴史 ] 2021年09月27日「写壇・あすなろ」がミニ写真展 [ 文化・歴史 ] 2021年09月25日23日から「白いチョークの会」展 [ 文化・歴史 ] 2021年09月22日「黄谷の土」で雲火焼 生誕200年展へ制作進む [ 文化・歴史 ] 2021年09月11日西播磨ふるさと写真展で知事賞 [ 文化・歴史 ] 2021年09月03日築城360年など記念「まるごと赤穂城博」 [ 文化・歴史 ] 2021年08月29日中央義士会が理事長を解任 [ 文化・歴史 ] 2021年08月28日人間国宝の大倉源次郎さんら奉納演奏 [ 文化・歴史 ] 2021年08月24日歴史発見講座「五輪と兵庫県」 [ 文化・歴史 ] 2021年08月22日歴史研究講座「赤穂城下町のなりたち」 ル・ポン音楽祭「中止」 別方法を検討 [ 文化・歴史 ] 2021年08月18日「故郷で映画撮りたい」赤穂出身学生が支援呼び掛け [ 文化・歴史 ] 2021年08月18日古代人の知恵感じたかご作り体験 赤穂市美術展 募集要項を発表 合唱曲「赤穂の子たちへ」地元で初披露 [ 文化・歴史 ] 2021年07月29日
コメントを書く