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「声と音」で忠臣蔵ドラマ上演へ

 2012年08月30日 
オーディオドラマ「大石内蔵助」の上演へ向け、来穂した脚本家の杉山義光氏(右)
 「赤穂義士祭」をより一層盛り上げようと、今年初めて本番前の1週間に開催される「忠臣蔵ウイーク」での上演に向け、元禄赤穂事件を題材にしたオーディオドラマの企画が進んでいる。29日まで脚本家が打ち合わせで来穂し、花岳寺、大石神社などゆかりの名所を訪ねた。
 オーディオドラマはセリフやナレーション、BGMといった音だけで演じる放送劇。シナリオを担当するのは、新潟市の脚本家、杉山義光氏(69)。赤穂義士の一人、堀部安兵衛の活躍を描き、今年5月に安兵衛の生誕地まつりで上演された放送劇「元禄酔虎伝」も手がけた。その舞台を鑑賞した矢野英樹・忠臣蔵ウイーク実行委員長(42)から「赤穂でもこうした上演ができれば」と希望を聞いた杉山氏が無償で台本制作を申し出た。
 「子どものころから大好きな忠臣蔵ものを“義士のふるさと”で上演できるのは冥利につきる」と杉山氏。同じく脚本家としてテレビ、舞台などで活躍した兄の故・義法氏が内蔵助を主人公に書いたシナリオをベースに台本を制作中で、ウイーク初日から前夜祭まで6日間通しのシリーズ公演を構想しているという。
 キャスト約20人はすべて一般公募する予定。演出も引き受けた杉山氏は「演者と観客が一つになって楽しめる舞台を作り上げたい」と意気込みを語っている。
 「忠臣蔵ウイーク」は今年7月に発足した市民有志の実行委員会が12月8日〜14日の7日間で企画。これまで前夜祭と当日限定だった「天守閣イルミネーション」を連日点灯するほか、▽プロ講談師による忠臣蔵講談▽赤穂城本丸ウエディング▽討ち入りコスプレ大会−といったイベントを盛り込む。
 実行委はウイーク期間中に企業や商店が実施する協賛セール、団体や個人が行う催しなどを幅広く募集中。9月14日まで受け付けている。また、運営経費の協賛(法人・商店は1口1万円、個人は1口5千円)を12月6日まで募集。協賛者名を実行委ホームページ(http://www.all-ako.com)で紹介する。実行委事務局TEL42・1151(忠臣蔵問屋わたや内)。協賛受付口座は次のとおり。
 ▽みなと銀行赤穂支店=普通3830641
 ▽ゆうちょ銀行=記号14330、番号70047541
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関連サイト:
■「忠臣蔵ウイーク」オフィシャルサイト


掲載紙面(PDF):
2012年9月1日(2004号) 3面 (10,575,028byte)
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