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赤穂の地金魚、全国からファン

 2012年10月20日 
全国各地から愛好家が集まった「穂竜」の品評大会
 金魚愛好家の間で、赤穂発祥の金魚種「穂竜(ほりゅう)」の人気が高まっている。20日に上仮屋の武家屋敷公園で行われた品評大会には北海道から九州まで参加があり、自慢の愛魚を持ち寄って出来映えを競った。
 「穂竜」は黒と青を基調に稲穂を連想させる黄金色を帯びた体色が特徴。昭和56年ごろから新田の金魚愛好家、榊誠司さん(75)が「出目獅子頭」をベースに交配を重ねて作出した。平成元年には「第1回金魚日本一大会」で部門別優勝。優美で華麗な容姿が注目を集め、5年前に「穂竜愛好会」が発足した。
 研究会と品評大会を年1回ずつ赤穂で開催。回を重ねるごとに出品数が増え、今回は約200尾が集まった。これまでの塩屋公園から会場が変わり、足を止めて見物する観光客も多かった。
 愛好会長の榊さんら役員が、たらいに1尾ずつ取り分けられた出品魚を審査。泳ぎ方、模様と形のバランスなどを総合的に鑑識し、赤穂義士にちなんで各部門47位まで順位を付けた。
 2年前から穂竜を飼育しているという札幌市のパート社員、川岸有希さん(40)は大会を見学するために泊まりがけで来穂。「あまりにかわいくて一目ぼれでしたが、もっと好きになりました」と熱心に見学していた。
 各部門の3位までの入賞者は次のとおり。敬称略。
 ▽親魚=(1)廣瀬正義(姫路) (2)内匠信孝(同) (3)内匠真太郎(兵庫)
 ▽当歳魚=(1)谷岡祥史(大阪) (2)當麻暢久(京都) (3)谷岡祥史(大阪)
 ▽変わり魚=(1)松原知光(愛媛) (2)冨田隆(岡山) (3)廣瀬正義(姫路)
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掲載紙面(PDF):
2012年10月27日(2011号) 3面 (12,202,381byte)
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