短歌の花咲き半世紀『とべら』600号
2013年01月01日
創刊50周年で通巻600号に達した「赤穂短歌の会」の歌誌『とべら』
半世紀にわたって連綿と続いてきた歌誌は会の歴史そのもの。同会は「これを一里塚として、自分自身の生き方や在り方を表現する短歌を続けていきたい」と意欲を新たにしている。
同会によると、同誌は昭和36年6月、赤穂市青年学級の短歌講座を指導していた木山さんら5人の作品を『あこう短歌』のタイトルでプリント1枚にガリ版刷りしたのが最初という。
51年1月の155号で、木山さんが別途刊行していた互評誌『とべら』と合併し、『赤穂短歌とべら』に。その翌年に現在の誌名に改題された。同会の指導者でもあったアララギ派歌人、柴谷武之祐(1908−84)が故郷の堺・浜寺海岸と坂越・生島の両方で咲いている花にちなんで命名し、題字も揮毫した。38年末に月刊になって以降、一度も欠けることなく号を重ねた。
1人10首を上限に受け付けて毎月15日付けで出版。下旬に赤穂と上郡で開かれる例会で歌評を行っている。自分の作品が活字になることが詠草の励みになっているという会員は少なくない。
記念の600号には36人の計244首を収録。「短歌と私」をテーマに会員から寄せられた散文も掲載した。かつての手書き文字はパソコン入力の活字に、ホッチキス留めだった歌誌の形態は業者による製本へと発展したが、「物事の真実や人生の在り方を見つめ、言葉で表す」という会の精神は一貫している。
数年前から編集発行を担当している尼子勝義さん(53)=高雄=は「赤穂のような地方の小都市で50年も続いてきたのは木山先生をはじめ会員のみなさんのおかげです。今後も小さくとも尊い営みを仲間と続けるとともに、新しい会員も増やしたい」と話している。TEL48・0137(尼子さん)。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2013年1月1日(2021号) 1面 (6,778,238byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 文化・歴史 ]
赤穂義士・堀部安兵衛の自筆遺書再発見「命がけの覚悟」 [ 文化・歴史 ] 2024年11月26日JAXAミッション支援 高校生たちが観測チャレンジ [ 文化・歴史 ] 2024年11月17日美術家8人が出品「群象の会」展 22日から [ 文化・歴史 ] 2024年11月15日獅子舞4団体が熱演 赤穂市伝統文化祭 [ 文化・歴史 ] 2024年11月10日アートで地域の魅力さらに 御崎でプロジェクト [ 文化・歴史 ] 2024年11月06日獅子舞保存会4団体出演 9日に伝統文化祭 日展書の部11年連続入選 塩屋の清水まみさん [ 文化・歴史 ] 2024年11月03日赤穂市文化賞・スポーツ賞など 7団体50個人表彰 画業50周年 母校に画集寄贈 赤穂出身の山本雅也さん [ 文化・歴史 ] 2024年10月25日亡祖父の思い受け継ぎ唐獅子絵馬奉納 [ 文化・歴史 ] 2024年10月19日赤穂民報主催・第42回習字紙上展の作品募集 群集墳テーマに特別展「播磨に現れた黄泉国」 [ 文化・歴史 ] 2024年10月18日2024赤穂市美術展 7部門で56点入賞 [ 文化・歴史 ] 2024年10月17日「頑張ってきた仲間と」全日本金賞目指す 明誠学院吹奏楽部の上谷悠華さん [ 文化・歴史 ] 2024年10月16日5年ぶり復活へ稽古 木生谷荒神社の獅子舞 [ 文化・歴史 ] 2024年10月11日
コメントを書く