ミツバチの捕獲はおまかせ
2013年06月02日
街路樹で集団化したミツバチを捕獲する西村武夫さん
ミツバチは4月から6月にかけて新女王バチの誕生に伴い、巣分かれ(分蜂または分封)する習性がある。巣を出た一群は軒下や木の枝などでかたまりになって待機し、遅くとも数日の間には新天地を求めて飛び去る。たっぷりの蜜をたくわえて精神的に落ち着いているため、めったに人を刺すことはないらしい。
新田の街路樹に集まっていたのはニホンミツバチ。高さ約4メートルの樹木の中ほどにラグビーボールぐらいの大きさの一団となっていた。市職員によって木を囲むようにバリケードが置かれ、「みつばち注意!!」と赤字で張り紙。近くの住民が「刺さないと言われても心配」と言うので、“ミツバチ捕獲名人”の西村武夫さん(75)=鷆和=に連絡した。
西村さんは長年ミツバチを飼育し、これまでも民家の床下から10万匹クラスの巣を撤去するなどベテランだ。午後7時半ごろ、棒の先にひもでくくりつけた採集箱を器用に取り付け、ほうきでゆっくりとハチを箱の入り口へ誘導。日が暮れて行動を止めたハチたちはおとなしく、もぞもぞと中へ入っていった。
「だいたい5000匹ぐらい。分蜂としては大きいほう」と西村さん。近年は環境の変化なのかミツバチの数が激減しているといい、「ミツバチが受粉を助けた野菜や果物は格段によく実る。むやみに殺さないで」と話している。
ミツバチ捕獲の相談はTEL080・6129・1645(西村さん)。
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