医療現場に手話広めたい
2014年02月12日
中野佐世子さん(左)の手話講座を受講するために広島から来穂した村岡由佳里さん。2人のポーズは「手話を覚えよう」の手話
広島県呉市の元看護師、村岡由佳里さん(53)。看護師や訪問看護指導員として20年以上の経験がある村岡さんは「医療現場における手話の普及」を最終的な研究目標に掲げ、50歳で広島文化学園大学大学院看護学研究科の修士課程に入学した経歴の持ち主。昨春に博士後期課程へ進み、現在は自身の研究のかたわら、経験を買われて在宅地域看護学実習の講師として学内指導にも当たっている。
看護師として勤務していた30代のとき、突発性難聴で両耳が数カ月間聞こえなくなったことがある村岡さん。自分の病状を言葉で伝えられない辛さ、医師や看護師が何を話しているのかわからない心細さを身をもって知っており、「手話が出来る医師や看護師を一人でも多く増やしたいのです」という言葉に実感がこもる。
村岡さんは全国手話検定1級の熟練者。今回の講座は手話の基礎を学ぶ内容だが、「すぐれた手話の指導方法を学びたい」と申し込んだ。歌やゲームを取り入れたプログラムで初心者向けの手話指導に定評がある中野さんの講座に最前列で目を見張り、細かくノートに書き留める。
中野さんは「熱心さが伝わってきます。一緒に受講する学生のみなさんにも、よい刺激になっているはず」と歓迎。村岡さんは「すべてが参考になります。看護師向けに検討中の手話研修プログラムに取り入れたいです」と熱く語っていた。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2014年2月15日(2075号) 3面 (9,831,700byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
香りでも楽しめる「春めき桜」植樹 [ 社会 ] 2024年03月12日住居侵入の消防係長 停職6か月の懲戒処分 市民病院経営強化プラン 失敗した場合の責任「市長にある」 [ 社会 ] 2024年03月07日患者と家族の拠り所 月例の「がんサロン赤穂」 田中康湧プロが五段に 若手棋戦で優勝も [ 社会 ] 2024年02月29日下水道使用料 2009年度以来の値上げへ改定率協議 市民病院の経営形態「変更の可能性ある」副市長が言及 [ 社会 ] 2024年02月24日雄鷹台山に登山ルート看板 [ 社会 ] 2024年02月22日「産廃処分場建設反対」住民団体がアピール行進 [ 社会 ] 2024年02月21日大規模災害想定しボランティアセンター開設訓練 綿栽培通して「人間サイズのまちづくり」兵庫県から奨励賞 赤穂署管内の刑法犯「乗り物盗」が3割 救急出動 前年から12%増 2年連続過去最多 [ 社会 ] 2024年02月17日元市民病院脳外科医 転職先でも医療トラブル 透析治療せず患者死亡か [ 社会 ] 2024年02月10日断水続く石川県穴水町へ給水車を災害派遣 [ 社会 ] 2024年02月08日
コメントを書く