来年１月任期満了の赤穂市長選で元防水工事会社経営の矢野英樹氏（４４）＝加里屋中洲３＝が１４日、無所属で立候補する意思を正式表明した。
　矢野氏は同日午後、加里屋中洲の赤穂市民会館で記者会見を開いた。「生まれ育った大好きな赤穂のために率先して行動しなければならないと思った」と動機を説明。赤穂市の『営業マン』となって企業や観光客を呼び込む」とアピール。「市民に喜ばれるサービスを行うことで職員のやる気を引き出し、閉塞感を打ち破らなければならない」と市政の刷新に意欲を示した。
　また、具体的な施策アイデアとして、▽専門分野に特化した市民病院運営▽中高一貫校の誘致による子育て世代の定住促進▽郷土愛を育む地域学習の導入−などを挙げた。市内で建設計画が持ち上がっている産廃最終処分場については、「基本的には反対。市民の意思がはっきりしている」と立場を明らかにした。
　矢野氏は昭和４５年３月生まれ。赤穂高、仏教大社会学部社会福祉学科を卒業。赤穂青年会議所理事長、忠臣蔵ウイーク実行委員長などを歴任した。今年２月に後援会組織となる政治団体設立を県選管へ届け出て、自ら創業した防水工事会社は先月で社長を退いた。「残務処理が終われば会社を退職する」としている。
　同市長選に出馬を正式表明したのは矢野氏が初めて。

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掲載紙面（PDF）：
2014年5月17日(2087号) 1面 (10,345,416byte)
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