卵と小麦粉使わず豆腐で半生菓子
2014年06月21日
赤穂の豆腐を主材料にした半生菓子「ぷくぷく豆富」
直径6センチほどの円盤型で、うっすらと焼き色のついた生地はもちもちした弾力があり、中には甘さを抑えた真白な特製クリーム。豆腐本来の素朴な風味が好評だ。
生地のベースは、一般的な豆腐より約2倍濃い豆乳を本にがりで固めた地元産の絹ごし豆腐。卵と小麦粉を用いず、膨張剤や起泡剤といった添加物も一切使わずに自慢のガス窯でぷっくり焼き上げた。同じ豆腐に乳製品を加えて仕上げたクリームは口当たりが滑らかで、冷やして食べると一層おいしい。
この商品開発にオーナーの渡部桂輔さん(39)が取り組み始めたのは1年前。食物アレルギー体質の子どもを持つ親から「卵を使っていないケーキはありませんか」と尋ねられた。「なんとか応えてあげたい」と、さまざまな食材や方法を試み、豆腐を使うアイデアをひらめいた。さらに試行錯誤を重ねた末に「従来にはなかった画期的な製法」を編み出したという。
材料に抜てきした絹ごし豆腐を「食味が滑らかで、まるでフロマージュブランのよう」とフレッシュチーズに例える渡部さん。「良質な豆腐があったからこそ出来上がった新商品。ぜひ味わって」と話している。
1個150円。箱入りは5個820円、10個入り1600円(価格はすべて税込み)。鮮度の良い豆腐のみ使用するため当面は土〜火の週4日限定で販売する。午前10時〜午後5時(水曜定休)。TEL42・5155。
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掲載紙面(PDF):
2014年6月21日(2092号) 1面 (5,361,944byte)
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