支援の感謝忘れず 10回目の一日美術館
2014年09月20日
10回目を迎える「有年の里一日美術館」へ向けて手作り絵本を制作した寺内まみさん
ピアノとバイオリンの演奏会に自作絵本の読み語り、写真展で来場者をもてなすプログラムで、2人は「彼岸花やコスモスの咲く有年で、秋のひとときを過ごして」と呼び掛けている。
かつて千種川を行き来した高瀬舟が発着した「大波止」跡近くにある寺内さん宅は10年前の台風水害で床上浸水。一成さんのセドリックは廃車となり、まみさんが大切に残していた小学教諭時代の資料も台無しになった。地区全体が大きなダメージを受けた中、市内南部や市外から友人や知人が救援に駆け付けた。
寺内さん夫妻は一年後、お世話になった人たちを招き、「有年の里一日美術館」を開催。長女夫婦のガラス作品や絵画などを展示し、約30人が訪れた。翌年以降も「水害の教訓と支援への感謝を忘れないために」と続け、3年目からは太子町のピアニスト市場誠一さんを迎えてのコンサートも加わって年々来場者数が増加。昨年は廊下と庭に並べた椅子でも足りず、立ち見が出るほどの盛況だった。
毎回設定する開催テーマは、今年は「大きな木」。東有年自治会館横にそびえる大クスノキをはじめ、まみさんが撮影した大木の写真約50点を自宅の和室や廊下に展示する。恒例の絵本の読み語りは、まみさんが自作した写真絵本『大きな木をめざして』。寺内さん方で毎年巣作りするツバメを通して大クスノキに象徴される有年の素敵な自然を描いたストーリー。市場さんの書き下ろし曲をバックにまみさん自身が朗読する。
「水害で物は失いましたが、人と人とのつながりのありがたさに気付きました」と語るまみさん。「絆を深め合える一日になれば」と話している。
午前9時半〜午後4時。応接間で午後1時から絵本の読み語りとホームコンサートを行う。席数に限りあり。TEL49・3320(寺内さん)。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2014年9月20日(2104号) 1面 (9,105,200byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
パレード、露店は中止 規模縮小で義士祭 [ イベント ] 2021年10月20日東有年沖田遺跡公園でコスモス野菜市 [ イベント ] 2021年10月18日みかん狩りで秋の行楽 [ 街ネタ ] 2021年10月16日日本人初 世界Cパワリフ選手権V 藤井優弥さん [ イベント ] 2021年10月09日周世の黒枝豆 16・17日に直売会 1株100円 [ イベント ] 2021年10月09日今年の義士祭「規模縮小して開催」の方針 生誕400年記念講演会「思想の巨人 山鹿素行」 映画『赤穂夢物語り』26日に上映会 [ イベント ] 2021年09月16日満100歳女性 週3トレで健康維持 [ 街ネタ ] 2021年09月14日カップルでどうぞ「天使のブランコ」 [ 街ネタ ] 2021年08月28日9月1日 市制70周年で花火70発 [ イベント ] 2021年08月26日このナスビ、何に見える? [ 街ネタ ] 2021年08月26日「絶対食べないで」駅前通りに毒キノコ [ 街ネタ ] 2021年08月25日歴史研究講座「赤穂城下町のなりたち」 赤穂八幡宮 10月の神幸式 昨年に続き中止
コメントを書く