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小國、王座決定戦制し日本タイトル

 2014年12月06日 
第6ラウンド、小國選手の右の強打が相手の顔面をとらえる
 赤穂出身のプロボクサーで日本スーパーバンタム級1位の小國以載選手(26)=角海老宝石=が6日、東京・後楽園ホールで行われた同級王座決定戦で同級2位の石本康隆選手(33)=帝拳=に3−0の判定勝ち。昨年3月に東洋太平洋タイトルを失って以来約1年9カ月ぶりに「ベルト」を手にし、世界挑戦へつながる道を再び切り開いた。
 小國選手はWBC12位、石本選手はIBF11位。世界ランカー同士の一戦は互いの意地がぶつかり合う激しい戦いとなった。
 序盤から強気に距離を詰めて手数を出してくる相手に対し、小國選手はボディにパンチを集める作戦をとった。「まったく対応できなかった」という石本選手の右を浴び、5回に左目じりをカットしたが、そこからクレバーな巧者ぶりを発揮。敵の攻勢を冷静にさばいて要所で有効打を打ち込み、僅差の判定(96−94が2人、96−95)をものにした。
 デビュー7連勝で東洋太平洋チャンピオンとなった小國選手は昨年3月、4度目の防衛戦で和気慎吾選手(27)=古口協栄=にプロ初黒星を喫した。一度は「引退」を表明したが、「何がなんでも世界タイトルを穫る」と撤回。神戸から東京へ拠点を移し、ビル清掃の仕事をしながらトレーニングを続けた。移籍後3連勝で巡ってきたタイトル戦。「絶対に負けられない試合」と自分自身にプレッシャーをかけて臨み、結果を出した。
 試合後に控え室でインタビューに応じた小國選手は獲得したばかりのベルトを肩に掛け、「ジムに恩返ししたかった。勝ててよかったー」と素直に喜びを表現。「ここまで来たら、世界を穫ります」と拳を握りしめた。
 試合の模様はCSスポーツチャンネル「日テレG+」で12月13日(土)午後10時から放送される(14日午前5時半から再放送あり)。
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掲載紙面(PDF):
2014年12月13日(2115号) 1面 (11,813,801byte)
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