姫路生まれの日本画家「森崎伯霊展」
2016年03月19日
「森崎伯霊展」で展示される「惜春」と四男・大青さん
森崎伯霊(1899−1992)は姫路生まれの日本画家で日本美術院の特待。「近代忘れられがちな日本の風景や人情、特に農民の生活の中にも、人生の幸せが充分ある。この近しい美しさを掘り下げて一生描き続けたい」と、93歳で亡くなるまで絵筆を離さなかった。
伯霊が生前、同ミュージアムの桃井香子オーナーに絵の手ほどきをした縁で今展が実現した。穏やかな瀬戸内の情景を描いた「室津の春」、のどかな農村の雰囲気が明るい「惜春」、亡くなる前日に描き上げて絶筆となった「白い鶏」など葉書大から100号を超える大作まで37点。植物や動物などを描いたスケッチ帳、作品が表紙を飾った書籍など関連資料約30点も展示する。
いずれの作品も、ふるさとの山や川と人との素朴な調和や温かみを感じさせる。四男の造園業、大青さん(62)=姫路市飾磨区=は「あるがままの自然と向き合い、父が一徹に描き続けた日本の風景を見ていただければ」と話している。
鑑賞料500円。4月25日(月)まで午前10時〜午後4時。火曜休館。4月3日(日)午後2時から大青さんが父のエピソードを語るギャラリートークがある。Tel56・9933。
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掲載紙面(PDF):
2016年3月19日(2178号) 1面 (11,731,532byte)
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