教壇に立った版画家の作品展
2016年08月04日
個性ある作品が並ぶ「教壇に立った版画家」展
自身も県立高校や特別支援学校で教壇に立った佐野正幸館主(76)によると、版画家には教職のかたわら創作に励んだり、教諭から版画家へ転身したりした人が少なくないという。今展では、富山県立女子師範学校などで教鞭をとりながら城をモチーフにした作品を多数発表した橋本興家、小学教諭を経て国際コンクールで最高賞を受賞した吹田文明など11人の計40点を紹介している。
東京藝術大学で後進を指導した小野忠重の「路地」は暗色をベースにした「陰刻法」による作品で深い思考を感じさせる。高校の美術家教諭だった池田修三の「花電車」は子どもをテーマにしたメルヘン風の多色刷り木版画。神戸大学で講師を務めた関野準一郎の「長崎孔子廟」は“いま広重”と呼ばれた細かい描写が生きている。
赤穂市生まれで埼玉県立聾学校で教えた小畑勉、相生産業高校に勤務したことがある井上員男など地元ゆかりの作家の作品も展示している。
8月30日(火)まで午前10時〜午後4時、火曜休館。入館料200円、小学生以下無料。Tel090・3496・4282。
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掲載紙面(PDF):
2016年8月6日(2195号) 3面 (11,586,359byte)
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