人形から戦争の恐ろしさ感じる
2016年09月11日
戦時人形展を見学する児童たち
14歳で終戦を迎えた郷土史家の元小学校長、佐方直陽さん(85)=坂越=が日中戦争から太平洋戦争に至った経緯を平易な言葉でわかりやすく説明。食糧や衣類が統制され、召集令状一枚で戦地に駆り出された当時の国家体制の息苦しさを伝え、「兵隊さんだけでなく、女の人も子どもも巻き込まれてしまうのが戦争。平和は人類の願いであり、最高の宝ということを心に刻んでください」と訴えた。
児童たちは佐方さんの話を聞いた上で展示を見学。召集令状を受け取って沈痛な家族、戦死した夫の遺骨箱を抱えて悲しみにくれる母子などを再現した人形の数々に静かに見入った。
6年の平松真実さん(12)は「話を聞いてから見た人形は印象が違った。戦争が起こらない世界にしたいと思いました」と一つ一つの作品に顔を近づけて見学していた。。
戦時人形展(赤穂民報社など後援)は、西脇市の人形作家、村上しま子さん(85)が自身の体験を基に作った創作人形約150点を展示。9月18日(日)まで午前10時〜午後4時(入館は3時半まで)。火曜休み。最終日の午前11時、午後1時、3時に村上さんによる作品説明を行う予定。Tel48・7755。
<前の記事 |
関連サイト:
【関連記事】不戦誓い平和祈る「戦時人形展」
掲載紙面(PDF):
2016年9月17日(2200号) 3面 (10,256,224byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
鷏和の「国境石」破損 市教委「原因は不明」 「キャッチボールしたい」大谷翔平選手寄贈のグローブ 赤穂にも 折鶴300羽超つながる作品も 坂越で連鶴展 [ 文化・歴史 ] 2024年01月15日坂越地区テーマに「赤穂の魅力再発見講座」 炎と煙が生み出した「富士」 や「龍」 雲火焼陶板絵 [ 文化・歴史 ] 2024年01月03日華麗な文様表紙に 赤穂緞通の御朱印帳 [ 文化・歴史 ] 2024年01月02日日展で10年連続入選 塩屋の清水まみさん [ 文化・歴史 ] 2024年01月01日「赤穂を守るやさしい龍」有年小児童が絵馬奉納 [ 子供 ] 2023年12月19日田辺眞人氏の歴史発見講座 受講者50人募集 県スポ少大会 柔道5年女子で松田さん優勝 少林寺拳法は2種目V 「もう一度本格的な忠臣蔵を」時代劇研究家の春日太一さん講演 [ 文化・歴史 ] 2023年12月15日日本遺産サポーター講習会 修了者に白バンド進呈 義士ゆかりの大石神社に四十七士銘板 [ 文化・歴史 ] 2023年12月09日「感動させる演奏を」マーチングバンド全国大会で活躍誓う [ 文化・歴史 ] 2023年12月09日喜寿の紀行写真展「北の大地を行く」 [ 文化・歴史 ] 2023年12月03日
コメントを書く