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赤穂出身パティシエが洋菓子コンV

 2017年10月21日 
第24回ルクサンド・グラン・プレミオで優勝した江原康之さん
 若手パティシエがアイデアと技術を競う洋菓子コンクール「第24回ルクサンド・グラン・プレミオ」で赤穂出身の江原康之さん(31)が初優勝。江原さんは来年1月にイタリアで開催される国際冷菓製菓展示会に招待され、デモンストレーションを披露する。
 国内最大の洋菓子業界団体、一般社団法人日本洋菓子協会連合会の主催で若手職人の登竜門と位置付けられるコンクール。主催者が設定したテーマで制限時間4時間以内にオリジナルのピエスモンテ(飴やチョコレートなどの菓子細工)と小型ケーキ2種類を作って指定サイズの台に飾り付ける競技方法で、今年は「イタリア・ファッション」のテーマが出題された。
 江原さんはハンドバッグや口紅、カメオなどをかたどった飴細工で女性的な雰囲気を演出。バニラとオレンジのリキュールで香りの異なる赤と白のプティガトーを並べ、華麗でスタイリッシュな作品に仕上げた。技術と味、独創性など5人の審査員(一人100点満点)による採点で418点を獲得。2位に28点差をつけて優勝を決めた。
 子どものころから夢見た料理人になろうと、赤穂高から神戸国際調理製菓専門学校へ進み、「華やかな色彩と美しさにひかれて」パティシエの道を選択。大阪のホテルで2年間修業した後、21歳で神戸の洋菓子店「リッチフィールド」に就職した。これまでに国内最大の製菓技術コンテスト「ジャパン・ケーキショー東京」で2度の銀賞。今コンクールも2年前に初めて応募して2位だった。今年は「これがラストチャンス」との決意で毎日仕事を終えてから練習を重ねたといい、表彰式では「これまでサポートしてくれたみなさんに感謝します」と涙にむせびながらスピーチした。
 現在は西神中央店の副主任として日々仕事に励んでいる江原さん。「食べた人の心に響くように」と一つひとつの菓子に心を込めて作っているといい、「コンクールでの経験を普段の仕事に活かしていきたい」と抱負を語った。(写真右は表彰式の江原康之さん。同左は優勝作品=いずれも一般社団法人日本洋菓子協会連合会提供)
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掲載紙面(PDF):
2017年10月21日(2250号) 1面 (10,869,887byte)
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