【第9回】子どもたちにどう向き合うか
2008年01月19日
伊藤さんが持参した折り紙を体験した子どもたち
教育感の違いに悩まされました。教室を走り回る、話を聞かない生徒に対して冷静な注意をしようとすると、他の生徒や同僚から「なぜ、そのような生徒たちを殴らないのか」と言われました。
中には「このように殴りなさい。棒を持ち歩きなさい」というアドバイスも。でも、理由を問うことなく、ただその場を静めるために叩くというやり方はどうしても承服できません。それにそのやり方だけを勧められることも納得することができませんでした。
しかし、授業が成立していないこともまた事実で、これからの課題の大きさを感じた日々でした。今年も同じように試行錯誤の日々となるでしょう。
自分がどうしたいのか、何を受容または反発しながら学校での活動を行っていくのか、じっくりゆっくり、一喜一憂の中で考えてみたいと思います。子どもたちがかわいく、私の活動の一番の中心は自分の生徒だということを軸にやっていくことは変わりありません。
* * *
▽伊藤寛子さん=赤穂西中学校出身の25歳。国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員として平成21年6月まで中央アジア・キルギス共和国に2年間の単身赴任中。「ジュジュ」(キルギス語でひよこ)は現地でのニックネーム。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2008年1月19日(1775号) 4面 (6,705,997byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 寛子のキルギス日記 ]
「キルギス日記」の伊藤さん帰国 2009年07月04日【第31回】真心いっぱいの送別会 2009年06月13日【第30回】歯科衛生講習会を開きました 2009年05月23日【第29回】まぶしく輝く夢持つ人 2009年05月02日【第28回】心にしみたママの言葉 2009年04月18日【第27回】春の訪れ告げる黄色い雪 2009年04月04日【第26回】受講生のステージに私の方がドキドキ 2009年03月28日【第25回】キルギスの米軍基地問題 2009年03月07日【第24回】赤ちゃんはみんなに祝福されて幸せ 2009年01月17日【第23回】リコーダー練習は生徒たちに大人気 2009年01月10日【第22回】憤りを超える憤り 2008年12月13日【第21回】リコーダーが届きました! 2008年11月29日【第20回】筝講座を始めます 2008年11月01日【第19回】節電の影響で冬休みが延長? 2008年10月25日【第18回】キルギスで大地震 2008年10月10日
コメントを書く