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日本書芸院の審査会で最高の「史邑賞」

 2018年04月10日 
日本書芸院三月審査会で最高賞の「史邑賞」を受賞した大島靖月さん
 全国約1万2千人の会員を擁する日本屈指の書道団体「日本書芸院」が年に一度開催する三月審査会の結果がこのほど発表され、加里屋の書道師範、大島靖月さん(67)=本名・美代子=が漢字の部で最高賞の「史邑(しゆう)賞」を初受賞した。
 応募総数3766点の漢字の部で同賞は38点。大島さんは「思いがけないこと。叱咤激励と受け止めて精進したい」と話している。
 受賞作は中国・明代の詩人、管訥の七言絶句「送馬駿赴京」(馬駿が京に赴くを送る)を書した。前半に画数の多い字が集中する題材で、作品全体のバランスを取るのに苦心。出品締切日ぎりぎりまで作品づくりに没頭したという。
 同審査会はこれまでの実績に基づき、「公募」「無鑑査」など6つのクラス別に審査。史邑賞は日本書芸院初代会頭の辻本史邑(1895−1957)にちなみ、最上位クラスの「一科審査会員」から出品された作品の中で特にすぐれたものに贈られる。
 大島さんは日本書芸院の審査会には40年ほど前から毎回応募。入賞を重ねて平成20年に一科審査会員に昇格した。「細々でも自分のやりたいことを続けられるのは幸せ。目標がないと集中できない性格なので、これからも出品は続けたい」と語った。
 大島さんの受賞作は4月10日(火)から15日(日)まで大阪市立美術館(同市天王寺区)で開催中の「第72回日本書芸院四月展」で陳列されている。
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掲載紙面(PDF):
2018年4月14日(2274号) 1面 (14,953,880byte)
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