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姫路生まれの板画家 長谷川富三郎展

 2018年04月18日 
素朴で力強さがある長谷川富三郎の作品
 棟方志功と交友が深かった姫路生まれの版画家、長谷川富三郎の作品を紹介する企画展が尾崎の私設美術館「たでのはな美術館」で開かれている。
 明治43年(1910)に姫路市魚町に生まれた長谷川は姫路中(現姫路西高)に入学後、家庭の事情で鳥取県米子へ移住。鳥取師範学校を卒業後、教職を勤めながら棟方の勧めで日本板画院同人として創作に励み、倉吉を拠点に作品発表を続けた。平成16年(2004)に94歳で死去した。
 山陰のわら葺き鳥民家や鳥取・大山をモチーフにした単色摺り、旅先のスペインや中国で見た情景を描いた作品など52点を展示。同じく姫路出身で親交のあった元東大寺別当、清水公照の「泥佛放語百カ条」から感銘を受けた言葉を作品化したシリーズ作など、墨一色から裏彩色、多色摺りまで多様な作品が並ぶ。
 佐野正幸館主は「独自の世界を創り上げた作家。素朴ながら明快で力強い作風を味わってもらえれば」と話している。
 5月29日(火)まで午前10時〜午後4時。水曜休館。入館料200円(小学生以下無料)。明神木バス停すぐ。TEL090・3496・4282。
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掲載紙面(PDF):
2018年4月21日(2275号) 3面 (11,952,656byte)
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