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形そっくりの自然石で「ミニ赤穂富士」

 2019年04月20日 
尼子山にちなんで設置された「赤穂富士モニュメント」
 稜線が末広がりに伸びるシルエットから近年「赤穂富士」の呼び名でPRされている尼子山(標高259メートル)を広めようと、同山に似た形の自然石を使った庭園風モニュメントが坂越のギャラリー喫茶「高瀬舟」にこのほど完成した。
 同店の橋本睦男さん(72)=坂越=は「富士に似た尼子山の魅力を発信して地域活性化につなげよう」と、「赤穂富士」としてアピールする活動を4年前からスタート。造園業を営む長棟州彦さん(71)=塩屋=らとともに写真展や登山会などを開き、啓発に努めてきた。
 長棟さんの長男・光亮さん(45)が自社の資材置き場で尼子山に形がそっくりな花崗岩(高さ約90センチ、幅約150センチ)があることに気付き、「モニュメントにぴったり」と提案。橋本さんも賛同し、同山が見える店舗駐車場の一角を光亮さんのデザインで整備することにした。
 岩の角度や傾きに気を配りながらクレーンで吊り上げて慎重に据え置き、岩の輪郭が際立つように背後に竹垣を設置。手前には生島に見立てた石を囲むように白砕石を敷き詰め、坂越湾を表した。味のある毛筆看板は店の常連客の大河武司さん(94)=坂越=が得意の筆をふるい、矢印で尼子山が見える方角を示している。
 「観光客が少し足を止めて記念写真を撮ったり、山を眺めたりするスポットになれば」と長棟さん。橋本さんは「山上からの眺望も素晴らしい山なので、登山ルートの道標も整備したい」と抱負を話した。
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掲載紙面(PDF):
2019年4月20日号(2322号) 1面 (5,496,695byte)
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