日本遺産から「まちの誇り」へ
2019年06月10日
日本遺産1周年を記念して開催された「北前船寄港地坂越浦まつり」の基調講演
初日は同神社境内で式典。約300人が来場し、獅子舞や餅まき、鏡開きで1周年を祝福した。2日目は坂越地区体育館でコンサートを開催し、地元中学生による和太鼓、大阪を拠点とする「日本民謡竹生会」の民謡が披露された。
初日の基調講演では、北前船について詳しい小樽商科大学の高野宏康学術研究員が「北前船の歴史的意義と観光資源化、まちづくりへの活用」と題して講演した。
高野氏は日本遺産について、「歴史文化を観光振興や地域活性に結びつけるもの」と制度の目的を説明。今後の課題として「各地にある北前船寄港地の中で坂越の特徴と意義をどう位置付け、『まちの誇り』としていくか」などを挙げ、「外貨と雇用を獲得できる滞在交流型の観光地となるには、歴史的価値のある文化財の活用が必要。坂越には他にない文化財がある」と地域活性化の展開を呼び掛けた。
主催した「坂越のまち並みを創る会」の門田守弘会長は「日本遺産に認定されただけでは意味がない。市民も行政も一体となって努力する必要があると感じた」と語った。
<前の記事 |
タイ料理に挑戦 世界の料理教室 [ 文化・歴史 ] 2020年02月03日作るぞ「歌って踊れる」義士ソング 「文化財防火デー」前に消防訓練 赤穂出身作家 造形アート公募展で大賞 [ 文化・歴史 ] 2020年01月25日「日本第一」の塩学ぶ講演会 「国内最高技術の石積み」赤穂城の櫓台 [ 文化・歴史 ] 2020年01月20日切り絵で描いた故郷の創作昔話を本に [ 文化・歴史 ] 2020年01月18日「西播磨ゆかりの人物知って」自費で絵本 [ 文化・歴史 ] 2020年01月08日坂越の安藤慶一さん 油彩画「瀬戸の景観」展 [ 文化・歴史 ] 2020年01月05日第32回赤穂民報習字紙上展の作品募集 修理中の赤穂城跡東櫓台で現場見学会 別府鉄道のネガ一式を寄贈 [ 文化・歴史 ] 2019年12月16日内蔵助介錯の刀も「元禄赤穂事件」展 [ 文化・歴史 ] 2019年12月13日利息で討ち入り武具購入!?「忠臣蔵の決算書」 [ 文化・歴史 ] 2019年12月08日内匠頭切腹の地ゆかり「田村銀杏稲荷」再建 [ 文化・歴史 ] 2019年12月07日
コメントを書く