《御崎メガソーラー》工事完了で運用開始 安全管理協定も
2019年06月19日
建設が完了して運用が始まった御崎のメガソーラー施設
事業者によると、事業区域面積4万1145平方メートルに約6800枚の太陽光パネルを設置し、発電容量は2100キロワット。20年間売電する。排水のためのU字溝や沈砂池などを整備。里道を残す形でパネルの周囲にフェンスを設置した。
運用開始に先立ち、今月9日に施設が地元住民に公開され、約50人が現地を訪れた。安全管理協定では地元自治会の求めによって現地を立ち入り確認できるほか、施設を廃止・終了するときはあらかじめ自治会と市に報告するよう定めている。
御崎地区自治会連合会の亀井義明会長は「現地を実際に見た住民からは心配の声はなかった。一定の納得はできたのではないか」と話した。排水設備の点検などメンテナンスを担当する九電工関西支店は「協定書に基づく約束を守り、安全安心な運営に努めたい」と話した。
同施設の建設をめぐっては、枚方市の不動産会社が事業主となり、2015年7月に赤穂市が風致条例に基づき開発を許可。当初は翌年3月の完成を目指したが、事業者による無許可の切り土が判明したほか、開発面積が県総合治水条例の適用対象となる「1ヘクタール以上」を超えると県が判断したこともあり、計画は中断した。不動産業者は計画から撤退し、九電工関西支店を中心とする特別目的会社が事業を継承。地元自治会の要望も踏まえて排水計画などを見直し、昨秋工事が再開された。
同施設は用地の全域が瀬戸内海国立公園と第2種風致地区で、一部は山腹崩壊危険地区にも含まれる。開発による災害リスクの高まりが危惧される中、前事業者が地元説明会を開かずに着工したことに地元住民らが強く反発。15年10月には「建設反対」の署名を県へ提出した。市は、一定規模以上の太陽光、風力発電設備を設置しようとする事業者に事前の地元説明と市への届出などを義務付け、土砂災害警戒区域や国立公園などを「抑制区域」に指定できる条例を同年12月に制定した。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2019年6月22日号(2329号) 1面 (13,823,485byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
12月1日に「はくほう会病院」を統合 赤穂中央病院 [ 社会 ] 2023年11月28日公共バス路線再編案 千鳥、大津など追加 有年・上郡線は休止へ 元市民病院脳外科医が科長と前院長、赤穂市を相手取り提訴 [ 社会 ] 2023年11月25日「日没後に大地震」松原町で防災避難訓練 [ 社会 ] 2023年11月12日海を隔てる柵撤去へ 県が赤穂海浜公園の再整備計画 [ 社会 ] 2023年11月11日治安に顕著な貢献 2署員に「赤穂の警察官賞」 [ 社会 ] 2023年11月10日150周年祝い母校にテント寄贈 [ 社会 ] 2023年10月31日第37代義士娘に小林優芽さん、前田留奈さん [ 社会 ] 2023年10月14日市内運行のバス運賃「200円均一」導入案 [ 社会 ] 2023年10月14日消防団活動継続した学生を認証 赤穂市が10月から制度 [ 社会 ] 2023年09月27日汚泥を不法投棄 廃掃法に基づき許可取り消し 議員報酬「3%アップ」答申案をパブリックコメントへ 千種川で恒例の水生生物調査 市内6地点で採集 台風7号 赤穂市内では「被害なし」 [ 社会 ] 2023年08月18日高取峠トンネル要望 相生市との連携「休止」
コメント
観光バスで坂を登り、眼下に広がる瀬戸内海を臨む直前の
絶好のスポットだったのに。興ざめです。
市の生ぬるさを大きく実感した出来事でした。
観光資源の損失、環境への配慮、そんな想像力が欠落するほど、
職員さんは日々酷使されていたのでしょう。
お疲れ様です。
0 1
投稿:失った自然は簡単には戻せない。 2019年07月14日0 0
投稿:現地公開に参加しました 2019年06月20日コメントを書く