川柳赤穂吟社が7周年大会
2019年09月09日
市内外から川柳愛好者が集った川柳赤穂吟社7周年大会
同結社は2012年に発足。「赤穂から川柳文化を発信しよう」と毎年大会を開催している。今回は事前に郵送で作品を募集した「千」「種」の2課題と、当日に出句を受け付けた「肌」「叫ぶ」「故郷」など7課題で、それぞれの選者が入賞句を選考した。
入賞者は次のとおり。事前投句は氏名のみ掲載。敬称略。
【 肌 】藤井智史 選(井笠川柳会)
秀1「樹の肌がむせる青春ど真ん中」 永見 心咲(岡山市)
秀2「もち肌がベース笑顔をトッピング」 野島 全 (岡山市)
秀3「勲章は水着の跡という渚」 遠藤 哲平(岡山市)
【 水 】 三好律冬 選(川柳創作夢工房夢人会)
秀1「水を飲みなさい 雑念捨てなさい」 小島 蘭幸(竹原市)
秀2「水を下さい こころが乾くのです」 大森 昭恵(三原市)
秀3「母が居て水が一番おいしい日」 成定 竹乃(揖保郡)
【 叫 ぶ 】 遠藤哲平 選(川柳たましま社)
秀1「一度だけ妻の叫びを聞きました」 北川 拓治(浅口市)
秀2「思い切り叫んで少年期が終わる」 福力 明良(和気郡)
秀3「臥す父の無言の中にある叫び」 平井美智子(大阪市)
【 囁 く 】 中野六助 選(川柳草原)
秀1「海を抱きに行きませんか カモメから」工藤千代子(岡山市)
秀2「大丈夫 あなたは今日も美しい」 平井美智子(大阪市)
秀3「象の耳パタンと風の囁きか」 大谷 慧水(姫路市)
【 都 】 小島蘭幸 選(川柳塔社)
秀1「都から来たのか翅のない飛蝗」 中野 六助(京都市)
秀2「少年の静かに毀れゆく都会」 三好 律冬(姫路市)
秀3「自販機がぬらりと佇っている都」 垣内 雅美(赤穂市)
【 雑 詠 】 赤井花城 選(ふあうすと川柳社)
秀1「アクセルを踏み込む秋の真ん中へ」 垣内 雅美(赤穂市)
秀2「野分たつ影絵の街にある花野」 大谷 慧水(姫路市)
秀3「斜交いに流れる雲よ 父の忌よ」 中野 六助(京都市)
【 故 郷 】 濱邉稲佐嶽 選(川柳赤穂吟社・顧問)
秀1「枕木の詩 ふる里へ帰ろかな」 両川 無限(鳥取市)
秀2「湖の底にわたしの郷がある」 鴨田 昭紀(三原市)
【 千 】 中田守正 選(川柳赤穂吟社・名誉主宰)
▽飯田京子(西宮市)▽今井覚(神戸市)▽瀬野葉(豊岡市)▽中野六助(京都市)▽池田史子(神戸市)▽大上三穂子(赤穂市)▽丸山威青(久米郡)▽保科裕子(交野市)▽三好律冬(姫路市)▽中村孝子(神戸市)
【 種 】 金碇庄平 選(川柳赤穂吟社・主宰)
▽梶原サナヱ(三木市)▽中村孝子(神戸市)▽井口と志女(相生市)▽山内迪(加古川市)▽高森倫子(笠岡市)▽小坂田豊子(赤穂市)▽保科裕子(交野市)▽原戸麻也(加古川市)▽大野楽水(姫路市)▽折鶴翔(岡山市)
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掲載紙面(PDF):
2019年10月5日号(2342号) 3面 (7,984,206byte)
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