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王朝文化の象徴「源氏物語と蹴鞠」展

 2008年12月05日 
展示品の一つ「葛袴」
 特別展「江戸時代の源氏物語と蹴鞠〜近世に引き継がれた王朝文化」が御崎の赤穂市立田淵記念館(宮本喜彦館長)で開かれている。
 貴族文化を象徴する「源氏物語」と「蹴鞠」は江戸時代に入ると富裕層を中心に町民にも広まった。今展では17世紀以降に作られた美術工芸品約50点を展覧している。
 江戸初期の皇族、良純法親王が筆写したと伝えられる「源氏物語五十四帖」は平蒔絵を施した箪笥に収められ、高貴な風合い。「源氏物語双六」は当時庶民の間にも物語が浸透していたことを示す。
 両面に老松と日輪を描いた「鞠扇」は蹴鞠の采配に使ったもので、表地が金、裏地が銀の絢爛な一品。「葛袴」は文化12年に江戸城内の上覧蹴鞠の会で着用された由緒がある。
 同館は「平安時代に誕生し、江戸時代に再び花開いたきらびやかな文化を目で見て楽しんで」と来館を呼びかけている。
 来年1月19日(月)まで。入館料は高校生以上300円、小・中学生以下150円。開館時間は午前9時半〜午後5時で、火曜日と年末年始(12月28日〜1月4日)は休館。Tel42・0520。
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掲載紙面(PDF):
2008年12月6日(1824号) 4面 (9,448,123byte)
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