ゴミ処理有料化など、市行革大網素案
2008年02月02日
第1回の会議が開かれた行政改革推進委員会
市の行政改革は昭和60年度に始まった第1次大綱を皮切りに、一時期を除いて3〜4カ年単位で実施。今年度で第5次の取組期間が終了することから、市が新大綱の策定を進めてきた。
市の見通しによると、現行の収支計画のままでは平成20年度以降、毎年度6〜7億円の財源不足が発生。赤字を補填する基金は22年度を最後に枯渇し、23年度からは赤字団体に転落、24年度末の累積赤字は9億7000万円を超えるという。
大綱素案では、「赤字団体回避と一定額の基金確保」を目標とし、▽市民との協働による円滑な行政運営の推進▽効率的で効果的な行財政運営の推進と財政の健全化▽組織機構の簡素合理化と人材育成―の3点を基本的方策の柱に掲げている。
個々の実施計画案を見ると、歳入確保の面では、「受益者負担の適正化」として一般家庭ゴミの処理費用を平成22年度から一部有料化するほか、市税など収納率向上、公有地の売却・貸付などにより、5年間で約2億円の収入増を見込む。
歳出削減については、21年度から一般職の給与を一律3パーセントカット。現在、市長10パーセント減、副市長・教育長5パーセント減の特別職報酬は減額率をそれぞれ20パーセント、10パーセントにする。また、学校給食の配送回収を民間委託、各種団体への補助金減額などで、5年間で約11億3000万円のコストダウンを図る。
その他、市民病院の経営健全化について、地方独立行政法人化の調査・検討も盛り込んでいる。
これらの取り組みにより、平成24年度末の時点で3億6000万円の基金を残せる見込みだが、単年度ごとの収支が赤字であることには変わりがなく、「引き続き全力を挙げて見直しに取り組み、収支改善に努める」としている。
大綱素案は市のホームページ、市役所、各公民館で2月4日から公開。市民から意見を募集する「パブリックコメント」を3月4日(火)まで実施する。問合せは市行財政改革推進担当Tel43・6935。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2008年2月2日(1777号) 1面 (8,472,232byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 政治 ]
観光振興、子育て支援に重点 2020年度当初予算案 [ 政治 ] 2020年02月17日赤穂インター周辺利活用 部長ポスト新設へ [ 政治 ] 2020年02月17日議員定数 会派代表者会でも「現状維持」 議員定数協議「現状維持」が大半 《西有年産廃》公文書公開請求後に知事発言録を破棄 《西有年産廃》「『心配ない』ともっていけるか」知事発言 市民アンケート「医療体制の充実」重要7割 [ 政治 ] 2019年11月09日《市公共工事贈収賄》検討委が初会合 《市公共工事贈収賄》個別聞き取り 全職員へ対象拡大 《市公共工事贈収賄》市の再発防止策「今年度中に」 自治会連合会が市議会定数削減を要望 《市公共工事贈収賄》市が第三者委員会設置へ 市議会で19日と20日に一般質問 [ 政治 ] 2019年09月15日市政特別アドバイザー2人目は学生起業家 [ 政治 ] 2019年09月02日公共料金改定 審議会開催見送り [ 政治 ] 2019年08月31日
コメントを書く