「国内最高技術の石積み」赤穂城の櫓台
2020年01月20日
専門家による詳しい解説が好評だった赤穂城跡見学会
三浦氏は名古屋城や岡山城などの保存整備委員を務め、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の建築考証を担当。日本城郭研究の第一人者として知られる。
この日は大手門前から二の丸、本丸を歩きながら、赤穂城の復元整備計画にも携わった三浦氏が随所でトーク。敵を弓矢や鉄砲で撃退する狭間(さま)を一つでも多く設けるために複雑に入り組ませた城郭や国内唯一の舟入の枡形、軍学者の山鹿素行が手直ししたという二の丸門横の石垣など見どころを説明した。参加者らはわかりやすい解説に熱心に耳を傾けた。
「複雑な石垣にするために大変手間のかかる石の加工を施しており、石工はとても苦労したはず」と三浦氏。また、櫓台の石積みは「敵が登りにくい傾斜をつけるために国内最高の技術が用いられている」という。その一方で、本丸防御の要とするべき櫓門は侵入する敵を階上から弓で射ようとしても当たらない角度になっており、「当時は戦乱が終わって半世紀が過ぎていた。理想の縄張を追求したものの、実戦を知らないがゆえに実用的でない箇所もできてしまったのでは」と推測した。
見学会はJR西日本のキャンペーン「ちょこっと関西歴史たび『忠臣蔵のルーツ 赤穂』」の特別企画として企画。2月末まで「赤穂城跡の秘密探訪」と題し、赤穂市教委学芸員の案内で毎週水曜日午後1時〜3時に実施される。参加無料で各回先着30人を募集中。申し込みは赤穂観光協会Tel42・2602。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2020年1月25日号(2357号) 3面 (8,496,731byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
頭人行列に獅子舞 3年ぶり「神幸式」 [ 文化・歴史 ] 2022年10月17日国重要無形民俗文化財「坂越の船祭」3年ぶり開催 [ 文化・歴史 ] 2022年10月10日市民文化祭の生花展「高齢化で最後」 [ 文化・歴史 ] 2022年10月08日「川柳赤穂吟社」10周年記念で誌上大会 投句募集 [ 文化・歴史 ] 2022年10月08日田辺眞人氏の歴史発見講座 50人募集 風景写真西播磨 会員10人作品展 [ 文化・歴史 ] 2022年10月03日ル・ポン開幕前会見 樫本さん「人生に残るコンサートに」 [ 文化・歴史 ] 2022年09月30日ル・ポン国際音楽祭 2日開幕 赤穂公演の残席わずか 「声楽の甲子園」初の2年連続県代表 [ 文化・歴史 ] 2022年09月26日「ひょうご五国」巡回展 赤高生が音声ガイド [ 文化・歴史 ] 2022年09月17日「赤穂緞通の魅力伝えたい」織り手志望の女性が絵本 [ 文化・歴史 ] 2022年09月09日絵手紙始めて3年 95歳初の作品展 [ 文化・歴史 ] 2022年09月05日逸話でひもとく史実の元禄赤穂事件 [ 文化・歴史 ] 2022年09月04日義士外伝の新作歌舞伎『荒川十太夫』10月に歌舞伎座 十州塩田の作業唄一堂 赤穂からも出演 [ 文化・歴史 ] 2022年09月02日
コメント
私もお城にはあまり興味がなかったのですが、他県の城好きな知人から赤穂の石垣を褒める声があったので
専門家さんが国内最高の技術とゆうなら、本当にすごいんですね!
住んでるだけで何もしてませんがとても誇らしいです
城自体はないですが、石垣だけでも凄さを伝えてPRすれば興味湧く人も増えるかもですね!
0 0
投稿:赤穂大好きっ子 2020年01月23日↑今冬、JRは赤穂をよくPRしてて、姫路駅、三ノ宮駅、大阪駅でこのキャンペーンのポスターやチラシが貼ってあります。発見したときは少し嬉しかったです。
0 0
投稿:ひかり 2020年01月20日コメントを書く