コラム【陣太鼓】「おだいじにね」の思いやりを
2020年04月25日
▼小学生だったころの学校での記憶に、毎朝の出席点呼がある。担任の先生が児童の名前を出席番号順に呼び、呼ばれたら大きな声で返事した。
▼返事は「はい」ではなく、「元気です」。健康チェックを兼ねていたのだろう。体調がすぐれないときは、「熱があります」「体がしんどいです」などと症状を答えた。
▼何らか体調不良を訴えたり、欠席したりしている児童があれば、クラスメート全員で「おだいじにね」といたわり、病気やけがが治って教室に戻ってきたら「よかったね」と声を揃えて祝福するのがお約束だった。
▼新型コロナウイルスの感染が拡大する中、感染した人やその家族への心ない差別や偏見があるとのニュースを見た。誰だって感染する可能性があるのに、なんと愚かなことか。
▼今後もまん延が長引いた場合、感染から治癒して免疫を獲得した人たちが社会を牽引する役割を担っていく。もし、身の回りで感染した人があれば、まずは「おだいじにね」。治ったら「よかったね」と声を掛けたい。
掲載紙面(PDF):
2020年4月25日号(2369号) 1面 (7,172,245byte)
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▼返事は「はい」ではなく、「元気です」。健康チェックを兼ねていたのだろう。体調がすぐれないときは、「熱があります」「体がしんどいです」などと症状を答えた。
▼何らか体調不良を訴えたり、欠席したりしている児童があれば、クラスメート全員で「おだいじにね」といたわり、病気やけがが治って教室に戻ってきたら「よかったね」と声を揃えて祝福するのがお約束だった。
▼新型コロナウイルスの感染が拡大する中、感染した人やその家族への心ない差別や偏見があるとのニュースを見た。誰だって感染する可能性があるのに、なんと愚かなことか。
▼今後もまん延が長引いた場合、感染から治癒して免疫を獲得した人たちが社会を牽引する役割を担っていく。もし、身の回りで感染した人があれば、まずは「おだいじにね」。治ったら「よかったね」と声を掛けたい。
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