「写真に見る赤穂今昔」山本正二さん逝去
2009年01月10日
在りし日の山本正二さん
山本さんは大正2年、龍野市生まれ。若いころからカメラが趣味で、花岳寺前で薬房を営むかたわら、熱心に撮影活動を続けた。世界写真コンテストを含め、コンクール入賞回数は少なくとも130回。
郷土史の記録保存にも関心が高く、「写真に見る赤穂今昔」など写真集を複数出版した。昭和29年には特に力を注いだ塩田風景の作品が昭和天皇、皇后両陛下へ県を通じて献上される栄誉も。会長を務めた写真サークル「赤穂光影会」や市文化協会の文化教室などで後進の指導にも積極的だった。
自宅の一室が暗室で、自らの手で現像から焼付まで行った。納得できる作品が仕上がるまで何枚でも焼き直し、二女の木村美枝子さん(64)=新田=は、「ボツになった印画紙で毎日お風呂を沸かせるほどだった」と振り返る。
写真一筋の人生だったが、晩年は高齢のため大好きな撮影旅行に行く機会もなくなった。しかし、愛機の手入れは常に怠らなかったという。
残された膨大な写真やネガは遺族と関係者で整理する予定。山本さんがレンズを通して見た画像はこれからも永遠に生き続けることだろう。
本紙も多くの写真提供を受け、毎年の元日号1面写真も山本さんの作品だった。感謝とともにご冥福を祈る。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2009年1月10日(1831号) 3面 (8,120,462byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
「人には尽くせ」母の教え守り人命救助 [ 社会 ] 2023年02月19日「テロ行為でガス爆発」市役所で対応訓練 [ 社会 ] 2023年02月15日県議選説明会 現職の長岡氏陣営のみ出席 [ 社会 ] 2023年02月14日救急搬送困難事案が前年1・6倍 コロナ禍影響 [ 社会 ] 2023年02月11日空き巣など窃盗犯増加 2022年赤穂署管内 「安全確保を第一に」赤穂駅で不審者対応訓練 [ 社会 ] 2023年02月07日「渚の再生」「塩サウナ」…海浜公園活性化へ要望提案 [ 社会 ] 2023年02月05日ろう者も聴者も一緒におしゃべり「手話カフェ」 [ 社会 ] 2023年02月04日市庁舎南側玄関にスロープ 身障者用駐車区画も増設 [ 社会 ] 2023年02月04日5万年ぶり地球最接近の「ZTF彗星」 [ 社会 ] 2023年01月31日姫路から赤穂まで8時間半 JR遅延 乗客が体験談 [ 社会 ] 2023年01月26日特殊詐欺など被害防止へ市と警察が協定 [ 社会 ] 2023年01月26日降雪で鉄道、道路に影響 高取峠は25日午前9時45分に規制解除 [ 社会 ] 2023年01月25日寒波到来前に凍結防止剤を散布 [ 社会 ] 2023年01月24日市民病院「今年度中にガバナンス検証委から結論」 [ 社会 ] 2023年01月23日
コメント
山本正二さんのご逝去の報を友達から連絡があり、謹んでご冥福をお祈り致します。
私は生前新川で三人のつり仲間と偶然山本様に会い写真を撮って頂きました。
その写真がその後、民報の記事、赤穂市の会報、夏の友等に掲載され
大事にしまっています。
懐かしく思いメールしました。
当時の三人は北海道赤平市(北村)、赤穂市内(魚住)、と姫路市(守岡)に三人とも元気で過ごしています。
0 0
投稿:守岡徳男 2009年01月30日コメントを書く