地元産フルーツで「赤穂スイーツ」PR
2021年04月03日
「赤穂スイーツ」として自慢の新商品をお披露目した店舗と生産者のみなさん
市によれば、少雨で日照時間の長い赤穂は元々フルーツの栽培に適した土地柄で、糖度が高く味の濃い果物が収穫できるという。また、市が2018年度に実施した消費者意識調査では「赤穂みかん」に対する若い女性層の興味度が高い結果を示し、「フルーツを活用した新商品が観光客誘致につながる可能性がある」(観光課)という。
そこで市は昨年10月からミカンとイチゴでご当地グルメの開発を目的とした全5回のワークショップを開催。市内のパティシエやカフェ経営者らが参加した。栽培農家から地元産フルーツの特長を聞き、新商品のアイデアをディスカッション。特産品を活用した商品開発や観光振興に詳しい観光情報誌『じゃらん』のスタッフのサポートを受け、8店舗がメニュー開発を達成した。
中広東沖のジェラートショップ「TETE(テテ)」はハート型がかわいいスティックタイプのジェラート(いちご、いちごミルク、みかんの3種で各250円)を新発売。坂越の菓子店「坂利太(さりーた)」は煮詰めたフルーツ入りのマシュマロをパイ生地で包んだ「アンジェラ」(いちご、みかん、ゆずの3種で486円〜)、地元主婦らが週2日オープンする「周世ふれあい市場」は甘さ控えめの手作りジャムをたっぷり詰めた「ジャムパン」(129円)を作った。
生産者が直営する新田の「浮田みかん園MaMaRe工房」はスライスした果実を乾燥させておいしさを凝縮した「みかんドライフルーツ」(袋入450円など)、上仮屋南の「Moat Cafe(モート・カフェ)」は「いちごとフルーツの贅沢パンケーキ」(1580円)、加里屋(プラット赤穂2階)の「赤穂精華園honoka」は「赤穂みかんドーナツ」(150円)、御崎のイタリアンレストラン「さくらぐみ」は果汁にシナモンなどを加えた飲み物「あコーラ」(800円)を開発した。
果肉を混ぜ込んだ「完熟バター」(いちご、みかん各540円)を新発売した塩屋の「かみや製菓本舗」のオーナーシェフ、上谷昌吾さん(54)は「パンにつけると風味が香る。香りとともに赤穂のことを思い出してもらえる土産物になれば」と思いを語った。素材を提供したイチゴ農家「まるおファーム」の丸尾友明さん(41)は「それぞれのみなさんがすばらしいメニューを作ってくれた」とうれしそうに話した。
市は新メニューの紹介パンフレット『赤穂スイーツBOOK』(A4判12ページ)を1万部制作。観光協会、宿泊施設、山陽道サービスエリアなどで配布する。今後も新たに商品開発に取り組む店舗の追加募集を検討しているほか、「ゆくゆくはブドウや桃などにも広げ、フルーツを活かした観光商工振興を展開していきたい」と構想している。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2021年4月3日号(2411号) 1面 (9,148,522byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 商業・経済 ]
規制値下回るも潮干狩り場の開設自粛 [ 商業・経済 ] 2019年04月08日牡蠣食べて美味「オイスターサーモン」 [ 商業・経済 ] 2019年04月06日海鮮丼と天丼いっしょに「旬鮮丼」 [ 商業・経済 ] 2019年04月05日「にがり」PRユニークに「赤穂筋肉浪士」 [ 商業・経済 ] 2019年04月03日2017年度の年間観光客数 ほぼ前年並み [ 商業・経済 ] 2019年03月29日「赤穂の天塩」27年ぶり値上げへ [ 商業・経済 ] 2019年03月19日赤穂ハイツが耐震改修 20日から営業再開 [ 商業・経済 ] 2019年03月17日塩と地酒でチョコ 新発売 [ 商業・経済 ] 2019年02月23日貴景勝関に化粧まわし贈呈 赤穂化成 平成30年度優良従業員表彰 [ 商業・経済 ] 2019年02月15日赤穂かきまつりに1万3000人 赤穂のカキで「ご当地マヨおかき」 [ 商業・経済 ] 2019年02月02日高野の安定型処分場が産廃受け入れ開始 新春経済講演会「激動する日本の針路」 バス運行状況 GPSでチェック [ 商業・経済 ] 2019年01月11日
コメントを書く