水源保護地域指定へ 市面積の55%
2021年07月31日
赤穂市水道水源保護地域審議会が承認した「水源保護地域」の市当局案
今年4月に施行された赤穂市水道水源保護条例では、千種川水系の保全涵養と水質汚濁防止を目的に水源保護地域での対象事業(廃棄物処理や一定規模以上の造成など)によって水質汚濁や水源を枯渇させるおそれのある行為を禁止。対象事業を行おうとする事業者に事前の届け出を義務付け、条例に反した事業者に対し改善や中止を命じる権限を市長に認めている。水源保護地域の範囲は有識者らによる審議会の意見を聴いた上で市長が指定できる。
市が審議会に提示した水源保護地域案によると、▽原▽東有年▽真殿▽木津▽浜市▽坂越の6つの水源地の流域となる市内地域をほぼ網羅。総面積は70・2平方キロメートルで、市全体面積の約55%に及ぶ。審議会では坂越水源地付近や採石事業によって地形が改変されたエリアの範囲設定をめぐり、「地下水の動きを調べるべき」「科学的根拠が必要」などといった意見が出たが、「今後、地下水の動向を見極めて地域指定の変更はありうるということを付け加える」(渡部会長)として原案を承認した。
牟礼正稔市長は会議冒頭のあいさつで、「長い歴史の中で私たちは千種川の恵みを受けてきた。水道水源保護地域を指定し、豊かな自然を守りながら生活や生産活動をできる赤穂市を将来に引き継いでいく」などと述べた。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2021年7月31日号(2426号) 1面 (7,567,384byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
耐用年数超過の市営住宅3団地「用途廃止」を前提または視野に [ 社会 ] 2023年05月10日義士娘が一日交通安全大使「思いやりとやさしい心で」 [ 社会 ] 2023年05月09日プロバスクラブ 玉置会長を再選 [ 社会 ] 2023年05月09日低所得子育て世帯へ給付金 児童1人に5万円 コロナワクチン 赤穂市が追加接種計画 旅館組合が役員改選 上山浩一会長を再選 [ 社会 ] 2023年05月03日移住希望で赤穂を下見 宿泊費を一部補助 [ 社会 ] 2023年05月03日元消防団副団長の中村裕彦さんら12人に市自治功労者表彰 [ 社会 ] 2023年04月30日「社会担う一員に」新入社員のつどい 全国初の空家活用特区に坂越地区 [ 社会 ] 2023年04月22日土遠孝昌氏を新議長に選出 副議長は西川浩司氏 [ 政治 ] 2023年04月19日水道事業在り方検討委の委員を公募 「改善点出し、よりよい体制を」住友大阪セメントで消防訓練 [ 社会 ] 2023年04月14日会派構成が一部変更 「新風」は5人に [ 政治 ] 2023年04月13日《市民病院医療事故多発》検証委報告書でも真相解明至らず [ 社会 ] 2023年04月08日
コメントを書く