元市民病院脳外科医が科長と前院長、赤穂市を相手取り提訴
2023年11月25日
赤穂市民病院に在任中、複数の医療事故に関わったとされる脳神経外科の40代医師が、専門医試験の受験を妨害されたなどとして、上司だった科長と前院長、赤穂市を相手取り、損害賠償を求める民事訴訟を神戸地裁姫路支部に提起したことがわかった。
10月13日付けで提起された訴状によると、2021年3月に原告が血管内治療専門医試験を受けようとした際、出願に必要な書面への署名を科長が拒否したため受験資格を喪失した、としている。また、20年7月には科長から暴行を受けて傷害を負ったとした上で、前院長に科長の配置転換など勤務環境の改善を求めたが具体的な対策を講じなかった、などと主張。これらが原因で「うつ病に罹患し、退職を余儀なくされた」として科長と前院長にそれぞれ1000万円の損害賠償を請求し、赤穂市にも使用者責任があるとして連帯して支払うよう求めている。
原告は2009年に医師免許を取得。複数の医療機関での勤務を経て19年7月に赤穂市民病院に採用された。同病院によると、翌年2月までの間に医療過誤1件を含む計8件の医療事故に関与し、前院長が手術禁止を命令。21年8月に退職し、現在は別の医療機関に勤務している。
訴状で原告は、医療過誤が発生した要因を「(科長の)命令に従ったことが原因」と主張。その他の医療事故については「医療過誤ではなく、合併症、偶発症あるいは自然経過により予後が悪かったものであり、原告の手技に起因するものではなかった」とミスを否定した上で、「手術禁止命令の必要性はなかった」としている。
赤穂民報の取材に、原告は「現時点では、コメントすることはない」と代理人弁護士を通じて回答。被告の科長と赤穂市はいずれも「本件に関するコメントは差し控える」とし、前院長は23日までに連絡はなかった。
掲載紙面(PDF):
2023年11月25日号(2531号) 1面 (6,078,789byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
10月13日付けで提起された訴状によると、2021年3月に原告が血管内治療専門医試験を受けようとした際、出願に必要な書面への署名を科長が拒否したため受験資格を喪失した、としている。また、20年7月には科長から暴行を受けて傷害を負ったとした上で、前院長に科長の配置転換など勤務環境の改善を求めたが具体的な対策を講じなかった、などと主張。これらが原因で「うつ病に罹患し、退職を余儀なくされた」として科長と前院長にそれぞれ1000万円の損害賠償を請求し、赤穂市にも使用者責任があるとして連帯して支払うよう求めている。
原告は2009年に医師免許を取得。複数の医療機関での勤務を経て19年7月に赤穂市民病院に採用された。同病院によると、翌年2月までの間に医療過誤1件を含む計8件の医療事故に関与し、前院長が手術禁止を命令。21年8月に退職し、現在は別の医療機関に勤務している。
訴状で原告は、医療過誤が発生した要因を「(科長の)命令に従ったことが原因」と主張。その他の医療事故については「医療過誤ではなく、合併症、偶発症あるいは自然経過により予後が悪かったものであり、原告の手技に起因するものではなかった」とミスを否定した上で、「手術禁止命令の必要性はなかった」としている。
赤穂民報の取材に、原告は「現時点では、コメントすることはない」と代理人弁護士を通じて回答。被告の科長と赤穂市はいずれも「本件に関するコメントは差し控える」とし、前院長は23日までに連絡はなかった。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2023年11月25日号(2531号) 1面 (6,078,789byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 社会 ]
消防操法大会 第6分団が西播大会V [ 社会 ] 2024年07月19日「丁寧な説明あったほうがよかった」牟礼市長が知事対応に苦言 「ルール守って楽しい夏休みに」ヒーロー寸劇で防犯啓発 水道水のPFAS検査 市内すべての水源地に拡充 [ 社会 ] 2024年07月13日海水浴場 15日から丸山と唐船でオープン [ 社会 ] 2024年07月07日「アース坂越の森」 環境省の自然共生サイト認定 [ 社会 ] 2024年07月06日赤穂市民病院 入院病棟に無料Wi―Fi整備へ [ 社会 ] 2024年06月29日海岸保全区域の「恋ヶ浜」 無許可で砂採取 兵庫県が業者を指導 新学校給食センター 来月中旬から建設着工 [ 社会 ] 2024年06月22日赤穂RC 次期会長に木虎知己氏 [ 社会 ] 2024年06月19日赤穂LC 新会長に嘉陽田征信氏 [ 社会 ] 2024年06月19日元TOKIOの山口達也さん「未来と自分は変えられる」 [ 社会 ] 2024年06月16日能登で災害支援 市職員が活動報告 [ 社会 ] 2024年06月15日兵庫県下初の農村RMO 周世・有年横尾地区に設立 出水期前に防潮施設をチェック [ 社会 ] 2024年06月03日
コメント
何人の人が犠牲になるんだろうか
10 0
投稿:あかん 2024年02月14日12 0
投稿: 2024年02月10日科長は正しい判断をしているということですね。
122 1
投稿:トンボくん 2023年11月28日本来公立病院の医療過誤問題は法的責任は病院にある為当該の医師は出てくる必要はないのだが、わざわざ自ら出てきてくれた事になる
是非証拠を出し合う事によって真相解明に繋がって欲しい
108 2
投稿:太郎 2023年11月26日彼はかえって墓穴を掘ることになるのではないかと予測する。
45 1
投稿:匿名 2023年11月25日あの漫画を見た後だと、やはりおかしいのは原告側(医療事故ヲ起こした本人)なのかなという気がします。
174 2
投稿:"脳外科医竹田くん"の威力 2023年11月25日採用した病院は、きちんと経歴確認したのかと思ってしまう。
219 1
投稿:元市民 2023年11月25日本来問題に責任負っている上の方の人が、皆で団結しようとか都合の良いことを言ってるんでしょうけど、それって本来被害者である現場の人達にその自分達の責任をバラ撒いて押し付けてるってことですからね。マインドコントロールと言ったら言い過ぎですけど、上からしたらチョロい連中だと陰でほくそ笑まれてますよ。
現場で患者のために頑張ってるのに、竹田君をまともに管理せず放置した管理側と御自身たちを同じ側と思わされてるのは、おかしな話ではないですか?
放置した責任は今は現体制上層部が引き継いでいるのが本当ですよ。
97 28
投稿:傍観者 2023年11月25日訴えている内容については個人的にはどうかと思うが…
地域新聞に掲載され、忘れた頃に地方紙にも取り上げられて挙げ句に記者会見まで開いてyoutubeにも残っている。
医療事故を起こした当人と、それを庇う人、それを隠蔽する人で赤穂市民病院の名は地に落ちた。
少し前にも職員のハラスメントが記事になっていたが、これも加害者を庇う人、それを隠蔽する人で揉み消すのであろう。処分などは新聞にも取り上げられていない。その後には賞味期限切れの食品サンプルを配布…
病院の中に「襟を正そう」と言う人物は一人もいないのか?あの建物の中で起きる事はハラスメントのような小さい事から人命にかかわる大きな事まで全て病院内で形を変えて発表したり、隠蔽するんだな。ほとぼりが冷めるまで放置するからこんな爆弾を喰らうんだ。真面目に仕事に取り組んでいる人もいるのに非常に迷惑な話だ。
92 31
投稿:市民病院には貢献しています 2023年11月25日この他責思考、全く反省してないよね。
210 0
投稿:( `-´ ) 2023年11月25日126 1
投稿:( ・∀・) 2023年11月25日コメントを書く