【特別寄稿】山鹿素行のこと(下)
2009年09月19日
◆旧制赤穂中学校(現赤穂高校)の創設
素行の銅像が建ったのは、大正14年4月です。その年の9月に石川、広島で知事を歴任した政治家、山縣治郎が兵庫県知事に就任し、来穂しました。
山縣知事は城跡に立つ銅像を見て、この地で素行の人づくりの学問を活かそうと決意します。そして、大不況のため中学校はもう増設しないと言明していたにもかかわらず、赤穂中学校設立の予算案を全会一致で可決させました。その結果、文部省の認可を経て昭和2年4月に旧制赤穂中学校が開校したのです。
素行の銅像は、当時通学路の傍らにありました。生徒は登下校のたびに銅像を仰ぎ見て、その教えをかみしめて育ちました。旧制赤穂中学校は戦後、旧制赤穂高等女学校と合併し、現在の赤穂高等学校になりました。
素行の銅像が赤穂高校誕生のきっかけになったことは大変興味深い逸話です。
* * *
◆素行の教えを現代に
素行の教えを『心豊かな人づくり』に活かそうと、今年8月に「赤穂山鹿素行研究会」が設立されました。それに関連して、兵庫県の援助を得て9月26日と27日に、「赤穂義士と山鹿素行」全国フォーラムという催しが赤穂で行われます。
初日は素行の銅像のある赤穂城跡公園で山鹿素行祭と素行の仮住居(門を復元)の見学などを行い、2日目は午後1時からハーモニーホールでフォーラムを開き、素行の魅力を探るとともに、その教えを現代の心豊かな人づくりに活かす方策について話し合う予定です。
全国から忠臣蔵ファンや山鹿素行ファンを初め、赤穂と縁のある方々に来ていただこうと、集客延べ2000人を見込んでいます。参加無料ですので、赤穂および近郊在住の方々にも是非多数ご参加いただき、赤穂の偉人・山鹿素行のことを知ってもらえればと思います。(おわり)
赤穂山鹿素行研究会 会長 木山正規
関連サイト:
【特別寄稿】山鹿素行のこと(上)
【関連記事】“義士の師”を顕彰 山鹿素行全国フォーラム
掲載紙面(PDF):
2009年9月19日(1864号) 3面 (10,691,080byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
素行の銅像が建ったのは、大正14年4月です。その年の9月に石川、広島で知事を歴任した政治家、山縣治郎が兵庫県知事に就任し、来穂しました。
山縣知事は城跡に立つ銅像を見て、この地で素行の人づくりの学問を活かそうと決意します。そして、大不況のため中学校はもう増設しないと言明していたにもかかわらず、赤穂中学校設立の予算案を全会一致で可決させました。その結果、文部省の認可を経て昭和2年4月に旧制赤穂中学校が開校したのです。
素行の銅像は、当時通学路の傍らにありました。生徒は登下校のたびに銅像を仰ぎ見て、その教えをかみしめて育ちました。旧制赤穂中学校は戦後、旧制赤穂高等女学校と合併し、現在の赤穂高等学校になりました。
素行の銅像が赤穂高校誕生のきっかけになったことは大変興味深い逸話です。
* * *
◆素行の教えを現代に
素行の教えを『心豊かな人づくり』に活かそうと、今年8月に「赤穂山鹿素行研究会」が設立されました。それに関連して、兵庫県の援助を得て9月26日と27日に、「赤穂義士と山鹿素行」全国フォーラムという催しが赤穂で行われます。
初日は素行の銅像のある赤穂城跡公園で山鹿素行祭と素行の仮住居(門を復元)の見学などを行い、2日目は午後1時からハーモニーホールでフォーラムを開き、素行の魅力を探るとともに、その教えを現代の心豊かな人づくりに活かす方策について話し合う予定です。
全国から忠臣蔵ファンや山鹿素行ファンを初め、赤穂と縁のある方々に来ていただこうと、集客延べ2000人を見込んでいます。参加無料ですので、赤穂および近郊在住の方々にも是非多数ご参加いただき、赤穂の偉人・山鹿素行のことを知ってもらえればと思います。(おわり)
赤穂山鹿素行研究会 会長 木山正規
<前の記事 |
関連サイト:
【特別寄稿】山鹿素行のこと(上)
【関連記事】“義士の師”を顕彰 山鹿素行全国フォーラム
掲載紙面(PDF):
2009年9月19日(1864号) 3面 (10,691,080byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 文化・歴史 ]
赤穂玩具博物館 20周年記念で出前紙芝居 高瀬舟で写真展「坂越の祭り」 [ 文化・歴史 ] 2024年10月05日赤穂市内の秋祭り2024 主な日程 国立文楽劇場40周年で「仮名手本忠臣蔵」通し上演 12月1日に全国6会場で忠臣蔵検定 90点以上「博士」認定 高校生が自作のドレスでショー開催へ 三木露風と交流あった赤穂生まれの俳優 [ 文化・歴史 ] 2024年08月15日赤穂市美術展 7部門で作品募集 市民合唱団の定期演奏会 11日にハーモニーH 第41回赤穂民報習字紙上展の入賞者 生活の中にある美術 89歳男性がアートギャラリー 5年ぶりに合同合唱も「フェスタ・アルモニカ」 [ 文化・歴史 ] 2024年07月28日世界最大級のレプリカも「三葉虫化石展」 [ 文化・歴史 ] 2024年07月28日愛着ある故郷描く 米寿の水彩画展 [ 文化・歴史 ] 2024年07月20日土器に見る「炊飯の歴史」 有年考古館で企画展 [ 文化・歴史 ] 2024年07月20日
コメントを書く