新作能「河勝」15日からチケット発売
2010年02月13日
赤穂で初めて上演される新作能「河勝」の一場面
世阿弥が能の理論をまとめた「風姿花伝」には、蘇我入鹿の難を逃れた河勝が舟で赤穂の坂越浦に漂着したことが書かれている。新作能「河勝」は能楽に造詣が深い梅原氏が研究の集大成として書き下ろした。初演以降、NHKホール、福井県若狭町で上演され、赤穂公演が4度目の舞台となる。
シテ(主役)の河勝を演じるのは、脚本と演出も手がける大槻文蔵。別シテ(聖徳太子)に梅若玄祥、ワキ(大避神社の宮司)を福王和幸が演じ、アイ狂言は茂山千之丞と豪華な顔ぶれ。囃子方も笛の藤田六郎兵衛、小鼓の大倉源次郎ら当代一流で固める。
上演に先立ち、梅原氏が「能と河勝」と題して講演。宮内庁式部職元首席楽長の東儀俊美氏が舞楽「採桑老」を演じる。
大ホールで午後1時半開演。チケットはS席5000円、A席4000円、B席3000円、小中高生(B席)1000円。2月15日(月)午前9時から同館(Tel43・5144)で一般発売される。電話予約は同日午後1時から受け付ける。
* * *
能楽に親しむプレイベント
赤穂市文化振興財団は、新作能「河勝」赤穂公演のプレイベントを4月3日(土)に市文化会館(ハーモニーホール)で開催する。能楽師から謡いを教わったり、希望者に能面をつけたりする体験型ワークショップで能に親しむ。
観世流シテ方の武富康之さんら能楽師が仕舞「羽衣」「船弁慶」を披露。普段見ることのない能装束の着付けも実演する。能面体験は申込み時に希望者10人を募り、つけた能面の役柄に応じた足の運び方、扇の使い方などを体験する。
能楽研究の第一人者、天野文雄・大阪大教授の講演「現代人は能にどう向かい合えばよいのか〜その歴史・詞章・演劇的特質から〜」も行われる。
小ホールで午後1時半から。入場料は全席自由で500円(小学生無料)。Tel43・5144。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2010年2月13日(1882号) 1面 (8,979,919byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 文化・歴史 ]
盆栽や花を販売「花と緑にふれあう祭り」 絵マップコンクールに力作55点 色づき始めた木々の中 唱歌コンサート [ 文化・歴史 ] 2021年11月01日2021年度文化・スポーツ賞 受賞者決定 「坂越の船祭」祭礼船の劣化防止に海水 [ 文化・歴史 ] 2021年10月31日雲火焼創出の大嶋黄谷 生誕200年展 [ 文化・歴史 ] 2021年10月30日MOA児童作品展 30・31日に開催 塩屋で保存会が屋台飾り付け 伝統継承 [ 文化・歴史 ] 2021年10月24日2年ぶり赤穂市美術展 7部門352点 [ 文化・歴史 ] 2021年10月22日第50回義士祭奉賛学童書道展の作品募集 「有年山城もあるよ!」地元住民らPR 「今こそ素行の教えを」石平氏講演 [ 文化・歴史 ] 2021年10月11日生誕400年記念講演会「思想の巨人 山鹿素行」 市制70周年を祝い雲火焼と緞通寄贈 [ 文化・歴史 ] 2021年10月01日路地の「懐かしさと温かさ」写真で表現 [ 文化・歴史 ] 2021年09月28日
コメントを書く