カラスの新居、やむなく立ち退き
2010年04月07日
電柱から撤去されたカラスの巣
見つけた人の話では先月下旬、電柱の根元付近に小枝が散乱。見上げると、電線を固定するアームの部分に鳥の巣が見えた。つがいらしき2羽のカラスが材料となる枝をせっせと運んでいたという。
姫路市立動物園によると、カラスは3月から6月の産卵期に合わせて営巣する。近年は電柱など人工物に巣作りすることが珍しくなく、関西電力相生営業所のまとめでは、昨年1年間に赤穂市内で103件(卵またはひながあった巣のみ)を確認。万一電線に接触すると鳥が失命し、停電の恐れがあることから見つけ次第速やかに撤去しているという。
7日は同営業所の社員4人が絶縁シートを電線に巻き、高所作業車で直径約60センチの巣を取り外した。巣は何本もの枝が編み込まれ、内側は白い綿のような繊維で卵を保護。長さ4センチほどの青緑色の卵が4個並んでいた。
撤去後、親ガラスと思われる2羽が巣の上空をあてもなく飛んでいた。作業した一人は「カラスにはかわいそうだが、仕方がない」と複雑な表情だった。
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掲載紙面(PDF):
2010年4月10日(1891号) 3面 (8,508,854byte)
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