6世紀後半の古墳、新たに30基
2010年05月29日
さらにまとまった数の古墳の存在が明らかになった塚山古墳群
塚山古墳群は蟻無山、木虎谷といった古墳が分布する有年原奥山の東方にある。昭和44年に市教委などが刊行した「赤穂の埋蔵文化財」には19基が掲載。その後の調査により「赤穂市史第四巻」(昭和59年)では3つのエリアに計20基の古墳が存在すると記載された。
今回の調査は、県指定文化財の6号墳をはじめ8基が集まる第1群集墳の範囲について各古墳の位置などを把握するために今年2月から3月にかけて実施した。
生い茂った樹木を間伐して下草を刈ったところ、墳丘や石材が次々と出現。平板による等高線測量で、目視では確認困難な小規模墳の存在も明らかになり、計10基が新たに発見された。さらに第2群集墳など周辺で確認できた25基のうち20基がこれまで存在が知られていなかった古墳だった。
現地を丹念に踏査した荒木学芸員は「塚山古墳群の南にあった集落が、有年地区でも大きな勢力をもっていたことを示すものといえる」とし、「いずれ第3群集墳も踏査し、全容解明につなげたい」と話している。
同古墳群は鳥獣除けフェンスに囲まれた私有地にあり、通常は立ち入りできない。
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掲載紙面(PDF):
2010年5月29日(1897号) 1面 (12,125,101byte)
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