県議選、現職と新顔の一騎打ちか
2011年03月26日
兵庫県議選の赤穂市・赤穂郡選挙区への立候補を表明している=右から=長岡壮壽氏、鉄山万里子氏
立候補の届け出は1日午前8時半から午後5時まで赤穂市役所で受け付け。同選挙区の有権者数は3月2日時点で5万5748人(赤穂市4万1585人、赤穂郡1万4163人)。
長岡氏は同日午前9時から上仮屋公会堂、同11時から上郡町山野里の選挙事務所で出陣式。一方、鉄山氏は同日午前10時から加里屋中洲のサークルK中洲店向かい、同11時からJR上郡駅前の「ギャラリー舟水」で第一声を上げる。
これまでに出馬を表明している立候補予定者へのインタビューは次のとおり。五十音順に紹介。
【鉄山万里子氏インタビュー】
◆今回の県議選に立候補する動機、理由は
「語学留学と貿易会社勤務で2年余り滞在した中国から3年前に帰国し、日本の元気のなさを感じました。また、医療や介護で悩んでいる人、働きながら子育てにがんばっている同世代の苦労を聞くうちに、『私にもできることがあるのでは』という気持ちがふくらみ、立候補を決意しました」
◆県会議員の役割をどのように考えているか
「まずは、むだのない県行政が行われているか、財政面のチェックです。何がむだで何が必要なのか、しっかり見極めること。もう一つは、市民、町民のみなさんに県政をわかりやすく伝え、みなさんからの要望を県当局へ届けることです」
◆兵庫県政で特に重視する課題とその対応策を教えてください
「まず、県政を身近に感じてもらえる“見える県政”の実現が課題です。県議がそのパイプ役を果たすべきです。2点目は地場産業の振興、仕事を持つ女性が安心して子育てできる環境づくりによる雇用創出。3つ目は高齢者、障害者などの社会福祉の充実です。施設の充実、整備に加え、“医療特区”など制度改善も 検討するべきではないでしょうか」
◆赤穂市・赤穂郡における県政課題とその対応策を教えてください
「高取トンネルの実現は積年の課題です。広域連携を推進していく必要があります。次に、地域活性化のかぎを握る地場産業の発展。最近では『播州赤穂塩ラーメン』、『円心モロどん』など新たな取り組みも見られます。先頭に立ってPRするのも県議の役目です。播磨科学公園都市は若い人の発想やアイデアを取り入れたまちづくりを。金出地ダムは地元のみなさんの関心の高さを感じています。今後、さらに住民の声を聴いて自分なりの判断をします」
◆今回の選挙の争点は
「今までの“見えなかった県政”を“見える県政”に変える選挙であり、これまでの県政を続けてよいのかどうかを問う機会です。『若さと行動力』に注目してほしいと思います」
◆プロフィール
○氏名/鉄山万里子(てつやま・まりこ)○現住所/加里屋○学歴/姫路獨協大外国語学部○職歴/平成14年に医療法人伯鳳会赤穂中央病院入職、語学留学と貿易会社勤務をはさみ、20年に同病院へ復職○生年月日/1980(昭和55)5月11日○趣味/カラオケ、ジョギング○特技/中国語
【長岡壮壽氏インタビュー】
◆今回の県議選に立候補する動機、理由は
「多くのみなさんに支えられ、県政に2期8年関わらせていただいた。市民・町民の身近な課題から国政まで幅広く関与できる“県議のやりがい”を強く感じた。将来、道州制であれ、広域連合であれ、地方分権が進むことは間違いない。そのときに行政のイニシアチブを取れる県議として、みなさんのお役に立ちたい」
◆県会議員の役割をどのように考えているか
「県民の希望をかなえ、悩みを解決するための政策実現。もう一つは、予算編成と執行の権限を持つ知事の行政に対するチェック」
◆兵庫県政で特に重視する課題とその対応策を教えてください
「1点目は医療・介護・障害者政策の充実。県が直接採用した医師を地域に派遣する制度の拡充、女性医師の再就職支援などで医師不足の解消につなげる。介護政策、障害者政策はいずれも入所施設増設と在宅サービス充実の両輪を進めなければならない。2点目は地域防災力の向上。平成16年・21年台風災害の再発防止のため、山、谷、川を一体的に整備する総合治水対策を進めており、様々な成果が出始めている。引き続き進めた上で、万一の場合に要援護者を支援する体制を整えるなど“減災”の視点も取り入れたい。3点目は景気対策。がんばっている中小企業には人材面、資金面とも、より手厚い支援策を打つべきだ」
◆赤穂市・赤穂郡における県政課題とその対応策を教えてください
「最も重視すべき課題として、千種川及び支川の堤防強化と流下能力向上を挙げたい。本川の改修については、上郡町内に続き、必要部分は赤穂市内そして海岸も。加里屋川の改修、鞍居川の金出地ダム建設は人命、財産を守るために早期完成を目指すべきと考えている」
◆今回の選挙の争点は
「県政にかける熱く、まっすぐな志は8年前から変わりません。これまで積み上げてきた経験を含め、有権者の方に判断していただきたいと願っています」
◆プロフィール
○氏名/長岡壮壽(ながおか・そうじゅ)○現住所/上仮屋北○学歴/京都大工学部○職歴/昭和59年に小松製作所入社、平成10年に衆議院議員事務所入所、15年に県議初当選○生年月日/1960(昭和35)12月20日○趣味/家族でドライブ○特技/サッカー、スキー(最近は観戦のみですが)
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掲載紙面(PDF):
2011年3月26日(1938号) 1面 (9,015,148byte)
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[ 社会 ]
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コメント
そんな中で、「県が直接採用した医師を地域に派遣する制度の拡充」に注目しました。当市の公立病院においても、医師不足等が原因で悪い方向に進んでいるように思えますので、是非とも進めて頂きたい制度なのですが、私にはその実効性に疑問が残りました。
また、近い将来に公立病院の民営化も視野にいれた大きな変革を市民選択しなければならない時が来るのでは?とも思います。
そこで、当市の場合は市民病院ですが、民営化等が議論や推進されようとする場合は、市長だけでなく県議の動向も大きく影響する場合が多くみられますね。勿論、市議もですが。
まあ、今回の県議選では、将来に市内に大きな民間病院が出来たらどうのこうの等の関係が裏に全く無いでしょうが、少し個人的に気にもなりましたね。(老婆心)
兎に角、医療については市民に良い医療が受けられる体制を作って頂けるよう動いて頂きたいと当選された県議にはお願いしたいと思います。
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投稿:ako47 2011年03月27日また、私に見えないのは、県政ではなく、県議のやって頂いてる事かな?
そして、県政のチェックだけで、某市長を超える歳費をね・・・とも思った。
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投稿:ako47 2011年03月26日コメントを書く