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西野山古墳の遺物が上郡町文化財に

 2011年04月04日 
倣製鳥頭四獣鏡と石枕
 上郡町教委は、新たな町指定有形文化財として、西野山古墳群から出土した「倣製鳥頭四獣鏡(ぼうせいちょうとうしじゅうきょう)」など個人蔵の考古資料2件をこのほど指定した。同町の文化財指定は平成14年度以来8年ぶりで計16件となった。
 「倣製鳥頭四獣鏡」は昭和24年、西野山1号墳で出土した直径8・9センチの銅鏡。箱式石棺の中から人骨1体、石枕1点とともに見つかった。文様の表現や構成から4世紀前半に製造されたものとみられる。石枕(長さ約41センチ、幅16・5センチ、厚さ11センチ、重さ10・7キロ)と併せて文化財に指定された。
 もう一件は、西野山3号墳の一帯で昭和26年に見つかったとされる玉類。ヒスイ製勾玉(全長約10ミリ)や紺色透明のガラス小玉(約1〜2ミリ)など全51点で、それぞれの製作技法、規格などを基にすれば、弥生時代後期〜古墳時代中期後半に流通していたものとみられる。
 町教委の島田拓学芸員(34)は「西野山古墳が存在していた地域が王権とかかわりを持っていたことなどを示す貴重な遺物であり、町の文化財にふさわしい」とし、「今年度中に企画展を開き、改めて一般にも公開したい」と話している。
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