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四十七士の“ゆるキャラ”誕生

 2011年05月28日 
“忠臣蔵を愛してやまないイラストレーター”もりいくすお氏がデザインした「ゆるキャラ四十七士」
 加里屋の忠臣蔵グッズ専門店「わたや」が赤穂観光大使のイラストレーター、もりいくすお氏(45)=東京都港区=に依頼していた“ゆるキャラ四十七士”のデザインがこのほど完成。注文した人の似顔絵を「48人目の義士」として絵の一角に加えることが可能で、オリジナル商品として予約を受け付ける。
 出来上がったデザインは、討ち入り装束に身を固めた義士を一堂に描いた「赤穂義士四十七士画像」(工藤仙之画、制作年不詳)をモチーフ。所蔵する大石神社の許可を得て、もりい氏が一体一体描き起こした。原画では雄々しく描かれている義士たちを愛くるしくデフォルメ。くりくりしたかわいい瞳には主君を思う一途さもうかがえる。
 最大の特徴は最上段中央の大石内蔵助横に新たに描いた“48人目の義士”。注文時に渡した顔写真の似顔絵をはめ込んで納品される。似顔絵は、もりい氏が同じタッチで描き、「まるで自分が義士の一員になった気分が味わえる」(同店)との趣向だ。
 もりい氏は大の忠臣蔵ファン。本業のかたわら個人サイトでAKB48を登場人物に見立てたイラストを公開するなど忠臣蔵のPRに貢献が大きいとして、先月に赤穂観光大使を委嘱された。“ゆるキャラ四十七士”の制作は構想に2カ月を費やしたが、下絵が決まってからは「いたって楽しく、ノリノリで筆が走った」と1週間ほどで一気に描き上げた。
 「47体すべてが着ぐるみになって各地で活躍する姿が夢」と生みの親としての希望を語るもりい氏。わたや店主の矢野英樹さん(41)は「義士を知らない世代にも忠臣蔵に目を向けてもらえるキャラクターとして大切に育てていきたい」と話している。
 大判(A3判)と小判(A4判)の2サイズあり。商品予約に関する問合せは「わたや」TEL0791・42・1151。
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掲載紙面(PDF):
2011年5月28日(1945号) 4面 (9,644,341byte)
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