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ルートに異論も 圏域バス検討会議

 2011年11月28日 
 赤穂と備前、上郡を結ぶコミュニティバスの運行計画を協議する「圏域バス検討会議」(委員長=明石元秀・赤穂市副市長)の初会合が28日、赤穂市役所であり、ルート案の見直しを求める意見が出た。「できるだけ総意としての結論を出したい」(事務局)とし、結論は次回以降に持ち越された。
 検討会議は道路運送法の規定に基づき設置。行政、自治会役員、バス・タクシーの業界代表者など18委員で構成し、国と県、警察からの専門員9人、タクシー事業者4人が同席している。
 10月の東備西播定住自立圏形成推進協議会で策定された運行計画案は▽上郡ルート(上郡駅−イオン赤穂店−赤穂市民病院)▽備前ルート(吉永病院−三石駅−赤穂中央病院−赤穂市民病院−イオン赤穂店)で両路線とも日曜を除く週6日に一日2往復運行。運賃は1回200円(赤穂市内、上郡町内は100円)とされている。
 検討会議では、来年2月以降の実施を予定している実証運行のダイヤを提示。本格運行へ移行するかどうかの判断基準を、市町域を越える利用者が1便当たり平均1人超、かつ、1日当たりの総利用者が16人以上ーとする案が示された。
 委員から、「バス会社の視点だけで作成したのでは」「地域活性を目的としながら実質的には病院送迎のためとしか見えない」などと異論が相次いだ。また、一部区間が赤穂市の循環バス「ゆらのすけ」と重なる上郡ルートについて、「重複を避けて千種川の土手沿いを走るべき」との主張と「高齢者のことを考えれば原案がよい」とする賛否両方の意見が出た。
 会議では、「(営業に)影響が出る」「正直、賛成しがたい」といったタクシー業界の切実な声も。事務局は「運行計画案は各地域の住民要望を踏まえて策定したもの」と理解を求めつつ、「委員のみなさんの意見をよく聞き、着地点を見出したい」と話している。
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掲載紙面(PDF):
2011年12月3日(1969号) 3面 (12,068,666byte)
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