元禄赤穂事件の英訳本発刊
2012年11月17日
『赤穂義士物語』の英訳本を出版した矢野正員さん
「歌舞伎や人形浄瑠璃の『忠臣蔵』について英語で書かれた本は多いが、史実を記したものは少ない」と感じた矢野さん。定年退職した65歳で英訳本の刊行を思い立ち、「平易な文章で、内容も信頼できる」として、市内小学校の郷土学習で使われている副読本をベースに選んだ。
輸出種苗の英語カタログを作成していた仕事経験を活かし、昨夏ごろから本格的な翻訳作業を開始。英語に詳しい知人のアドバイスを得ながら修正を重ねた。阪南大学で英語文学を教えるマーティン・ボナー教授(66)に人脈を頼って監修を依頼し、誤解のない正しい表現を追求した。
ボナー氏との共著とした書籍のタイトルは『赤穂義士物語 The Ako Fellowship The 47Loyal Retainers』。セクションごとに小見出しを挿入したほか、「石高」「切腹」など外国人にとって特に難解な言葉には注釈を付けた。「市民のみなさんにも手に取ってみてほしい」と赤穂市立図書館へも寄贈した。
「翻訳するために本を読み込むうちに、赤穂事件が持つ歴史的な意味の奥深さがわかってきた」と矢野さん。「義士の生き方や考え方を理解してもらえれば」と話している。
A4判52ページで100部発行。問合せはメールで矢野さん(loyal4724@yahoo.co.jp)まで。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2012年11月17日(2014号) 3面 (9,726,732byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
鉱物と化石 私設資料館23日オープン [ 文化・歴史 ] 2020年07月18日高校生が雅楽演奏を奉納 [ 文化・歴史 ] 2020年07月12日市内秋祭り「中止」決定相次ぐ まちの玄関口に「希望のピアノ」 平松国秀さん写真展「光あふれて」 [ 文化・歴史 ] 2020年07月07日生誕135年 竹久夢二 抒情的世界 [ 文化・歴史 ] 2020年07月03日郷土の誇り 軽快にダンスで表現 今年の義士祭「例年通りの規模困難」 赤穂浪士「助命か厳罰か」中学歴史で討論 新田に赤穂緞通のギャラリー工房 [ 文化・歴史 ] 2020年06月19日ふれあい囲碁 市民限定で4か月ぶり開催 [ 文化・歴史 ] 2020年06月15日コロナ影響で市美術展中止 赤穂民報主催・第33回習字紙上展の作品募集 レナウンの基礎築いた尾上設蔵 桃井ミュージアム開館10年で感謝デー [ 文化・歴史 ] 2020年05月23日
コメントを書く